新参!殺し屋×探偵物語 ページ11
____昨夜から太宰が行方不明?
敦「はい。何か知りませんか?」
国木田「とうとう自 殺したか。」
宮沢「拘置所かもしれません!」
谷崎「女と夜の街に消えたとか!まっ、そのうち帰ってくるよ。」
敦「そ、そうなんですか...」
今日は客人が来る。この街の何処かで奇襲してくるって言ってたけど、何も殺すわけではないらしい。
そんな日に限って太宰さんが失踪するなんて...咆哮と関係ないのは明らかだろう。咆哮が関係するなら、僕たちも眠っているはずだから。
敦「あっ、谷崎さん。与謝野先生の治療は...」
谷崎「うん...この辺までの記憶だけ思い出したよ。恐怖が二重三重...寝たい...」
敦「あはは...」
国木田「日頃から危機察知能力を養えってことだ。例えば」
与謝野「敦、買い物行くよ。」
敦「買い物?いいですけど...国木田さんたちも」
与謝野「国木田たちならさっき仕事に行ったよ。」
敦「...」
これが...危機察知能力ですか。
エルキドゥ「はぁ...あれ?敦さんたちじゃないですか。昨日ぶりです。大宰さんは元気にしてますか?」
与謝野「ああ、アレならどっかにいるよ。」
エルキドゥ「アレ呼ばわり...尊敬されているのか、されてないんだか。買い物なら私も手伝いますよ?」
敦「だ、大丈夫!何とか持てそうだから!」
エルキドゥ「そうですか...じゃあコンビニ行って何か買ってきますね!全部持てよ!」
敦「ええっ!?」
後は電車で帰るだけなのに...すっごい断りづらい。
エルキドゥ「あっ、すみません。」
鏡花「いえ...」
...和装の少女?
鏡花「敦」
敦「えっ、今...僕の名前を」
鏡花「...?私、あなたの名前を呼んだ覚えはない。さようなら。」
呼んだ覚えはない...それなら、今の記憶はなんだろう。僕たちの知らない記憶が何度も蘇る。
敦「待って...うわっ!」
エルキドゥ「あーあ、派手に転びましたね。大丈夫ですか?」
敦「う、うん...って、荷物は!?」
エルキドゥ「私が全部取りました。危なかったですね?もう少しで一人の男性の骨が灰になるところでしたよ。」
敦「...???」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年1月18日 19時