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他人に頼ってばかりだ。アイドル活動のため、英恵が死んだばかりだから...そうやって理由ばかりを考えて、僕は妹を避けるようになった。
それを望まれてしまって、余計に元の生活に戻るのが難しくなる。怖いな...早く抱きしめてあげたいな...そうすればどれだけ楽になるだろうか。
「...お兄ちゃん、練習があるんじゃないの?」
ユージオ「その...」
「昼御飯ならちゃんとあるよ。今は一人にして。」
ユージオ「あ、あのさ、スバルたちが一緒に食べようって誘ってくれたんだ。よかったら」
「英恵お兄ちゃんのこと、思い出す。」
ユージオ「...」
話しかけるだけで辛い。聞くだけで辛い。だから話し終わった後は耳をふさいで、誰も知らない場所で泣き叫ぶんだ。頼る人が少ないのは僕も同じだから。
"僕、何のために生きているんだろう?"
落ちてしまいそうだ。誰の手も届かない、暗い暗い穴の底へ...
東堂「マイフレンド!我が友よ!!!」
ユージオ「はい!?」
東堂「京都の奴らと遊びに来てやったんだ。ちと案内に付き合えよ。」
ユージオ「...は、はい...わかりました。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年1月18日 19時