怠惰な尻尾が3本 ページ38
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猫耳小柄くんを追いかけていると、植物園に辿り着いた。
｢レオナさーん、昼飯買ってきたッスよ〜。」
あ、猫耳ノッポくん。
そういえば何年生なのだろうか。
同じクラスになったことは無かった。
合同授業でも同じになったことはないし……
2年…？
｢グルル………ん、もう昼か。」
｢もしかして、午前中ずっと寝てたんスか？
また必修単位落とすっスよ。」
隠さず溜息を零す猫耳小柄くん。
略して小柄くん。
その光景を沢山の植物に身を潜めながら見るわらわ。
｢スンスン……
お、ちゃんと頼んだもん買えたみてぇだな。｣
｢もー。
レオナさんいっつも競争率高いパン頼むんだもんなぁ。」
どうやらヤケになったようだ。
パシリとは哀れな。
｢はい、ご注文のデラックスメンチカツサンドと
アイスティー。」
その小柄くんに感謝の言葉も述べずに頬張り始めた。
むむっ。わらわだって感謝ぐらいは述べるぞ。
｢ばーか。
手に入れるのが難しいからこそ食いたいんじゃねぇか。」
｢オレはカビさえ生えてなきゃなんてもいいっスけどね。
ま、王子様のレオナさんにはわかんないでしょうけど。」
小柄くんは気にしていない様子だ。
｢フン。
第一王子ならまだしも、俺は第二王子。
どうせ王になれる望みも薄いし、
庶民となんもかわんねぇよ。」
｢オレ、レオナさんがウチの実家の写真見て、
『犬小屋かと思った』
…っつったの、一生忘れないッスよ。」
ぶっ…！！
ひ、他人の家を犬小屋かと思ったって…
くっ…！
｢そんなこと言ったか？」
｢言いました〜。
ったく。
オレも自分ちが犬小屋に見えるようなお城に
住んでみてぇッスわ。」
もう耐えられないっ……
無自覚で他人を貶すとはっ！
｢ぶっははっあはははっ！！！｣
植物の植木鉢に向かって大笑いしているわらわ。
その笑い声に気がついた小柄くんは、
声の主がどこにいるのかとキョロキョロしている。
多分、わらわの顔は真っ赤だろう。
｢はっ！？
この昼時に植物園にいる物好きが居る？！｣
｢てめぇ気付いてなかったのかよ。｣
｢気付いてたんスか？｣
そんな言葉はシカトして、
わらわに声を掛けるノッポくん。
｢早く出てこい。
コソコソ隠れるなんざいい度胸じゃねぇか。｣
と、言われるが笑いが止まらなくてほぼ呼吸困難。
返事なんか、もちろん出来やしなかった。
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らび - ｳ“ｩ”ﾝ“好きです!! 好きです!!! (( (9月17日 17時) (
レス) @page48 id: 8bf3f09ffa (このIDを非表示/違反報告)
テトラネオン - 来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたいさん» あ、ありがとうございます…！これからも可愛い主人公くんの学園生活を見ていただけると嬉しいです！ (2021年7月26日 9時) (レス) id: 4b86074b33 (このIDを非表示/違反報告)
来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたい - あーーーーーーー夢主くん可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛いカワイイすき (2021年7月25日 16時) (レス) id: 06f475297c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テトラネオン | 作成日時：2021年6月20日 0時
