怠惰な尻尾が1本 ページ36
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学園をぐるっと一回りしたが、
マレウスが居る気配は感じられなかった。
すれ違いだなぁ。
遠い目をしながら、鏡舎に向かう。
｢あぁ……幸せそうに氷菓を頬張っておる…｣
ガクッと膝から崩れ落ちた。
そんなわらわを慌てて支えたのは寮生達だった。
マレウスやリリアは愚か、
シルバーやセベクまで素知らぬ振り。
酷いぞ……！！
何を怒っているんだ！！
と、思っていたら、4人ともただ食事に熱中している
だけだった。
逆に感心したぞ。その集中力。
─────────────────
4限の錬金術が終わり、開放感溢れた生徒が廊下へ散る。
わらわも、例外ではなかった。
｢ふわぁぁっ……錬金術、本当にダルかったな……｣
欠伸をしながら隣のケイトに意味も無く呟く。
｢白衣着ろとしか言われてなかったじゃん。
課題はすんなりとクリアしちゃうし？
いつもフワフワなのに勉強だけはできるんだよねぇ。｣
｢だから失礼じゃろっ！！｣
｢いいじゃん別にー。｣
事実だし、と開き直るケイトを横目に見ながら、
食堂へ向かう。
｢あ、そう言えば今日は、
麗の街からベーカリーが出張に来てくれる日だっけ。
Aくん、何か買うの？｣
｢わらわは生クリームたっぷりのフルーツサンドを買う。｣
制服のポケットに入れておいた
コインを取り出しながら言う。
｢ほんっと、甘いもの好きね……｣
｢くくっ。そういうケイトは何か買うのか？｣
｢んー、決めてないかな。
もう売り切れてるのもあるだろうし、見てからにする。｣
｢カツサンドは人気だしのう。｣
｢マジそれなー。｣
楽しく喋りながら食堂に入ると、
何やら大きい独り言が聞こえた。
まるで他人の同情を誘うかのような。
｢あっちゃ〜。
昼飯争奪戦、完全に出遅れちゃったッスね。
レオナさんに頼まれたデラックスメンチカツサンド、
もう売り切れてるじゃないスか。」
あ、猫耳小柄くんではないか。
｢にゃっはっは！！
勝利の味、とくと味わわせてもらうんだゾ！」
どこか満足気なグリムも居る。
エーデュースも、監督生も。
この3人は、なんだか疲れているようだが。
｢おっ。
そこの君。すごいッスねぇ。
超人気のデラックスメンチカツサンド、
ゲットできたんスか。」
いかにも作り笑顔だというような表情で
グリムに近付く。
｢あん？なんなんだゾ、オマエ。」
無論、グリムは不審げにしていたが。
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らび - ｳ“ｩ”ﾝ“好きです!! 好きです!!! (( (9月17日 17時) (
レス) @page48 id: 8bf3f09ffa (このIDを非表示/違反報告)
テトラネオン - 来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたいさん» あ、ありがとうございます…！これからも可愛い主人公くんの学園生活を見ていただけると嬉しいです！ (2021年7月26日 9時) (レス) id: 4b86074b33 (このIDを非表示/違反報告)
来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたい - あーーーーーーー夢主くん可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛いカワイイすき (2021年7月25日 16時) (レス) id: 06f475297c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テトラネオン | 作成日時：2021年6月20日 0時
