真紅の薔薇が52輪 ページ30
･
｢ふんふふーん♪
トレイのお菓子はいつ食べても絶品だにゃあ〜。」
声の先を見てみると、モグモグと口いっぱいに
タルトやクッキーを頬張る……猫っ！
｢チェーニャ！なんでここに！？」
｢ん？ 『なんでもない日』だからお祝いにきただけさ。
おめでとう、リドル。」
｢『なんでもない日』はハーツラビュル寮の伝統行事だ。
キミには関係ないだろう？」
｢それはそっちの人たちも同じじゃにゃーの。」
クスクス笑いながら、わらわたちを見る。
｢あっ、オマエ！
こないだ会ったにゃあにゃあしゃべる変なヤツ！
そういえば、結局オマエはどこの寮なんだゾ？」
グリムの疑問に、わらわは考える。
｢サバナクローの獣人っぽいが、こんな呑気な輩は
すぐにボコボコだしなぁ……
雰囲気はポムフィオーレっぽいけれども…どうじゃ？｣
いい線いってるか？、とトレイに聞けば笑われた。
｢随分と真剣に悩んでいるようだが、
永遠に答えは出ないぞ。
そもそもチェーニャはうちの学園の生徒じゃない。
ナイトレイブンカレッジの長年のライバル学校、
ロイヤルソードアカデミーの生徒だ。」
｢おぉ、そうだったのか。
久しぶりにロイヤルソードアカデミーの生徒に
会ったな。｣
｢えぇっ！？違う学校の生徒！？」
｢しかもロイヤルソードアカデミー！？」
｢なんかすごく格好良い名前だね…？！」
驚く1年。
監督生は、RSAの名前に着眼しているようだが。
そのチェーニャという者に、声をかけようと思ったのだが
邪魔が入った。
｢今、ロイヤルソードアカデミーって言ったか！？」
｢あの気取った奴らの仲間が来てるって！？」
｢なんだと！？どいつだ！すぐ追い出してやる！！」
そんな殺気立ったハーツラビュル寮生の声が聞こえる。
｢おっと。
それじゃ、タルトも食べたし、俺は帰るとするかにゃ。
フッフフーン♪」
｢あっ、逃げたぞ！」｢追え追え〜！」
RSA生徒を気取った奴らだと貶しているが、
ウチは喧嘩腰すぎる
可哀想だから言わないでおくが。
｢なんか、みんな急に殺気だったんだゾ。」
｢ナイトレイブンカレッジの生徒は高確率で、
ロイヤルソードアカデミーを敵対しているからね。」
呆れたように言うリドル。
本当に、この毛嫌いする態度は呆れるな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らび - ｳ“ｩ”ﾝ“好きです!! 好きです!!! (( (9月17日 17時) (
レス) @page48 id: 8bf3f09ffa (このIDを非表示/違反報告)
テトラネオン - 来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたいさん» あ、ありがとうございます…！これからも可愛い主人公くんの学園生活を見ていただけると嬉しいです！ (2021年7月26日 9時) (レス) id: 4b86074b33 (このIDを非表示/違反報告)
来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたい - あーーーーーーー夢主くん可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛いカワイイすき (2021年7月25日 16時) (レス) id: 06f475297c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：テトラネオン | 作成日時：2021年6月20日 0時
