16話 ページ16
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学校が終わって、バイトが終わって、家に帰って寝て、また学校に行って、バイトに行って…それを何度も繰り返し、ある日ようやく気付いた。そういえばここ最近入間さんに会ってない。
あんなにしつこいくらい会いに来ていたくせに、入間さんとは先日のカフェの件から一度も会っていない。
朝学校に行く時だって家の前にいないし、校門の前にもいない。バイト先にも来なかったし、出待ちだってしてなかった。…もうあれが日常の様になってたから、私は入間さんと会わないことに違和感を感じてしまった。ああ、気持ち悪い。寒気がした。マジで。
両腕をさすりながら、もう少しで秋ともおさらばだということにも気付いた。私の季節感覚は相変わらず狂っている。いや、元々体温が高めだから人より寒さには強いんだよ。だから冬が近づいてきたことにも気付かず過ごしてることが多いんだよ。毎年この時期は。
今年は異常な暑さだったし、冬もそんな感じなのかなぁ。だったらマフラー買った方がいいかな。去年まで使ってたやつどこかに落としちゃったんだよね〜。ほんと、どこにやったんだろう。まぁ、そんなにお気に入りのものでもなかったし別にいいんだけど。
ネットで「マフラー 青色」と、適当にワードを入れて検索するとヒットする可愛らしいマフラー達。どれも目を惹くデザインだが…実際これを自分がつけてみたときのイメージが酷すぎて、なんだかなぁと思う。
下へ下へとスクロールをしていると、レディース物からメンズ物に変わり慌てて上に戻ろうとしたが、一つ気になるものが目に移った。
表の生地は黒で、裏の生地が青の大人っぽいシンプルなマフラー。かっこいいスラッとした、スーツを着用したモデルさんがそれを巻いていてある人を思い浮かべた。
「入間さんも、マフラーとか使うのかな」
「そうですねぇ…もう少し寒くなってから巻き始めますかね」
「へー。やっぱり入間さんも人間だから使うよ……ヒョオ！？？？」
「ははっ。面白い反応ですね」
「心臓が…や、腰抜けたわ……おま…ふざ、ふざけ……やばいがちで腰抜けた…」
「大丈夫ですか？ 手、貸しましょうか？」
「っ…！！」
すっと差し伸べられた、赤い手袋をはめた手。自分と違って大きくて、ちょっとゴツゴツしてるのが手袋越しからでもわかって、心拍が早まったのが自分でもよーくわかった。
「いや、大丈夫！」と無理やり立ち上がり、ほらーと入間さんに元気ポーズを見せる。すると「何ですかそれ」と笑われた。やめろ。精一杯の返しを笑うんじゃねぇよ。心が複雑骨折するだろ。
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きのこ - 読んで2年？後にまた戻ってきた、きのこです！！この時まだ私高校生だったんですよねー！！懐かしい､、今でも銃兎さんは大好きです！！以上、きのこでした！！з＝⊃`∀)⊃ﾋｮｵｯ (2020年10月25日 1時) (
レス) id: 2a559184c7 (このIDを非表示/違反報告)
りりほん(プロフ) - もー本当に最高です…！！また新しいエピソードが読めるとは思ってなかったのでめちゃくちゃ嬉しいですヾ(●´∇｀●)ﾉ (2018年10月31日 8時) (レス) id: 460225bc41 (このIDを非表示/違反報告)
ちはや(プロフ) - 銃兎さんの鎖骨触りたい (2018年10月24日 22時) (レス) id: 4790ffbdc3 (このIDを非表示/違反報告)
トマトご飯(プロフ) - 最高に好きです……！！！やだもう泣けました！！！感動しました！！！好きです！！！完結おめでとうございました！！！ (2018年9月13日 21時) (レス) id: ca4bdb1a57 (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - かっくいいなぁ！このこ((( 後何か下っぱぽい方々は明日会いに行くので悪しからず。 (2018年9月13日 11時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：id | 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月8日 1時
