済みません。トリップ前に漫画全く読んで無い所為で展開読めない、判らない、で精神持たないんですけど。【文スト】【男主】

【百二十六話】尾崎紅葉 ページ10

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太宰「はぁ…一体君は何度人に頼れと、甘えろと云ったら判るんだい？ 」


俺「いひゃい」





中々の力で俺の頰を引っ張る太宰さん。
仕返しに太宰さんの頰も引っ張ってやると手を伸ばしたら片手で両手捕まれました。もう片方は頰を伸ばし続けてます。はい。クソ痛い。

頰も手首も首も腹も痛い。

死ぬ。



国木田さん近くに部屋に居るかな…さっさとこの包帯野郎剥がして欲しいんだが。人間は痛みに弱いんだからなコンニャロー。


無言で太宰さんを睨むが「わぁー怖〜い」と棒読み。こんなん皆んなウザいって思うだろ。俺だけじゃねぇと信じてる。此の人ウザすぎる。






太宰「今私の事考えてたでしょ。A君は本当に私の事大好きだねぇ」


俺「確かに考えてましたが好きとか云う感情じゃないんで。ご安心をっ！ 」


軽く手首を捻り太宰さんの手首はあらぬ方向へ。痛さと突然の事にパッと手が離れ、手を素早く背の後ろへ隠す。
頰を触っていた手はフルフルと首を振ったら簡単に離してくれた。



太宰「A君はツンデ」


俺「ツンデレじゃないです」


俺「はぁ…太宰さん、今から聴く質問に答えてください」


太宰「何だい？ 」




鏡花ちゃんは失踪。
俺と一緒にいた敦君、途中から応援に来た国木田さん、賢治君は無事。
組合は皆を倒した後其の場にいなかった。

じゃあ…



一度深呼吸をして、太宰さんの目を見て、口を開いた。





俺「あの女性は？ ポートマフィアの、鏡花ちゃんを連れ去ろうとしたあの人は？ 逃げた？ 鏡花ちゃんと共に消えたんですか？ 」


太宰「ああ、姐さんの事か。あの人は尾崎紅葉。ポートマフィアの五代幹部の一人」


俺「幹部って……な、中原さんと同じの…？ 」



少し眉間に皺を寄せ見るからに厭そう顔をした太宰さんに如何云う反応をすればいいのか…。どんだけ嫌いなんだよ…中原さんの事。

大袈裟に溜息を吐き、「そうだよ」と云った。




太宰「話を戻そう。尾崎紅葉、姐さんは隣の部屋で保護しているよ」


俺「・・・はあ！ ？ ちょ、え、…はあ？ ！ ！ って、ゲホゲホゲホ、ハッ」


太宰「今大きな声を出すと喉の傷が開く。驚くのも無理はないが、姐さんとは取引をして、私達には害を与えないと約束をしているし、君の心配もしていたよ？ 」


俺「俺を殺 しかけておいて心配とか…笑わせないでくださいよ……」





此の首の傷も、腹の傷も、全部其の尾崎紅葉って人にやられたんだからな。ニコニコすんな。心配されても嬉しかねーよ。

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