【百二十三話】死を唯待つ最期 ページ7
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？「流石じゃ鏡花。まるで殺気を感じなんだ」
泉「明るい世界を見た」
カチャッと取り出した鏡花ちゃんの物とは別の携帯。女性は其れを見てハッとし懐を確認するが…矢ッ張りあれは女性の携帯だ。あの一瞬で奪ったんだ。
泉「知らなかった頃には、もう戻れない」
？「其れを使うな鏡花」
もう此れは慣れなのか察知能力が跳ね上がったのか、厭な予感しかしない。
拳銃を持っている手が汗で滑る。
？「使えば其方は」
泉「夜叉白雪！ 私の敵を倒して！ ！ 」
俺「鏡花ちゃんｯ！ ！ ！ 」
鏡花ちゃんの夜叉を呼ぶ声と共に、夜叉は夜叉、人間は人間で刃を向け戦い始めた。
？「此の刃が其方の本性じゃ。邪魔者と見れば直ちに殺 す。まるで夜叉じゃ！ 」
泉「違う！ ！ 」
俺が知っている鏡花ちゃんは、其処にはいない。
其処にいる鏡花ちゃんは、鏡花ちゃんじゃない。
でも未だ、微かに鏡花ちゃんは光を、光の世界を見ている。闇に飲み込まれていない。闇の言葉に丸められていない。
未だ大丈夫だと俺は信じている。
何も出来ない、唯呆然と突っ立っている自分が情けない。
情けなさに声も出ず、カタンっと拳銃が手から滑り落ち、俺の躰は限界を迎え膝から崩れ落ちた。
？「其方の気持ち、判らぬでもない。じゃが闇に咲く花は闇にしか憩えぬ。何故私に判るか。同じく光に焦がれて、焼かれて落ちた女がおった故」
？「戻れ鏡花」
泉「戻りたくない。……其れでも私は」
鏡花ちゃんの声が震えている。
近くで刃が打つかり合う音がする。
？「目的の為にあらゆる殺戮を成長かする其の本性は、変われぬ。でなくば其の様に夜叉を使える筈がない。何故なら夜叉は其方の両親を、斬殺したのだから」
泉「っ！ 」
中島「！ 」
俺「…きょ、う……かちゃん…？ 」
辛うじて出た声は、彼女に届いたのだろうか。
意識が朦朧とすると視力は低下するものの、聴力は確りしている様で音だけで大体何が起きているか把握出来る。
横で倒れていた敦君がゆっくり、地面に脚をつけ、立った。
俺ももう一度立ち上がろうと力を入れるが、…もう本気で無理みたい。
中島「そんな…如何して……」
泉「違う、此れは…！ 」
？「彼奴には判らんよ。陽の当たる世界に生きる者には」
カシャンっと何かが割れた音がして、刃が打つかる音が消え、タイヤが地面を激しく擦る音を最後に、…最期に、目が閉じた。
【百二十四話】躰の傷。心の傷。痛いのは心の傷。→←【百二十二話】本当の最期の力
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瑠中(プロフ) - 貴方様の作品､とても楽しく見させてもらっています！文才とか文才とか文才とか()とにかく！素敵な作品です､これからも更新頑張ってください､待ってます！！！ (2017年10月16日 0時) (
レス) id: 85b8b74290 (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ！(プロフ) - 黒ゴマクリームさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません( ; _ ; )二号くん、私も大好きです。自キャラ大好きマンなので( 笑 )全員唖然としてじっと見てる映像が流れました( 笑 )リクありがとうございます！次の番外編で書かせていただきます！ (2017年9月12日 19時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
黒ゴマクリーム - とても面白いです！というか、2号君カッコよすぎます///2号君のイケメンエピソードはHeyC'monです！！リクエストなんですが、番外編でみんなで旅館に行ったら風呂で2号君の筋肉＆色気がやばい！みたいな感じの見たいです更新頑張ってください！ (2017年9月10日 17時) (レス) id: 9fe09aed16 (このIDを非表示/違反報告)
sayakafujino30(プロフ) - いえいえ、焦らずに頑張ってください。これからも作者さんを応援しています。 (2017年8月2日 19時) (レス) id: 16a7c15423 (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ！(プロフ) - sayakafujino30さん» 済みません今気づきました( 汗 )ポートマフィアと仲良く…何だかほんわかしそうな話ですね(´∀`)少し検討させていただきます！リクありがとうございます！！ (2017年8月2日 19時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：世界のバカっこ
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年2月3日 0時
