済みません。トリップ前に漫画全く読んで無い所為で展開読めない、判らない、で精神持たないんですけど。【文スト】【男主】

【百三十一話】震える躰 ページ16

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起きたら与謝野さんがニコニコとスタンバッテいた件について。




異能力が解除される寸前に与謝野さんに触れてもらい俺は激痛に悩まされずに完全復活です。
ちゃんと息してますンで安心してください。




与謝野「酷い目にあったねェ」


俺「今更ですよ」


与謝野「妾がいるからって無理はするんじゃないよ。妾の異能力にも限度ッてもんがあるからね」


俺「そんな大怪我する前に俺は逃げます」





「それゃ立派だねェ」と笑う与謝野さん

ま、逃げれる相手だったらいいけどね。


社長は囲碁、賢治君は荷物整理、乱歩さんは…暇そう。つーか眠そう。与謝野さんは新聞を読みつつ俺と雑談。

あーそう云えば未だ今日の異能力何にするか決めてねーや。早めに決めて…と云っても特に無いんだけどな。






江戸川「むぁぁ〜暇だ〜外出たいぃ〜」


ついに乱歩さんは机にうなだれ声を荒げた。


与謝野「今出たらマフィアか組合に頸を捥ぎ取られちまうよ」




与謝野さんの言葉に思わず頸を摩った。
大丈夫だ。捥ぎ取られていない。

否、捥ぎ取られてたら俺この世にいねーだろ。

冷静な自分のツッコミに呆れるぶっ飛ばして溜息を吐いた。





福沢「監視映像に異常は無いか」


与謝野「今の処は退屈な映像ばかりだねェ」


福沢「この講堂は通常入口が存在せず侵入には地下の廃炉線を通る他無い」



パッとさっき賢治君に教えてもらった配置図を思い出す。

福沢さんの言葉通り確かにこの講堂には表から入る入り口はない。絶対にあの地下廃炉線を通らないと入れない。
寝る前に国木田さんが開けたあの扉が正に地下通路への道だったんだろう。





福沢「故に敵兵が侵攻して来た時、路線ないの監視映像によって事前にそれと知れる」


与謝野「道中は罠も満載だしねェ。この地形で侵掠戦なんて余程の大軍隊でなきゃ二の足を踏むさ」




何となくだけど…そんな罠もマフィアとか組合だったら吹っ飛ばしそう。暴走バイクみたいにもうはっちゃかめっちゃかに振り回して罠なんて蹴散らせて俺らの頸を……自分で考えたくせにブルっと背筋が凍えた。


寒いなぁ…寒いなぁ…と躰をさすっていると乱歩さんが「社長」と声をかけた。乱歩さんの異変に与謝野さんが「如何したンだい？ 」と立ち上がった。

俺も何だろうと気になって乱歩さんの方へ向かう。





江戸川「攻勢を呼び戻した方が良いよ」


福沢「敵か？ 襲撃規模は何人だ？ 」



クルッと俺達の方に向けられたパソコンの画面には__



江戸川「一人だ」



中原中也が映っていた。

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