「気付いて下さい！ こっち見て下さい！ 中原さん！ 」 【文豪ストレイドッグス】

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「さっ、触れちゃった……」





絶対気持ち悪いって思われたよね…さっきの数分の会話で私絶対嫌われた。絶対、絶対嫌われた。

弁解したいがもう私はポートマフィアのビルを出ていて外にいる。今から戻って謝りに行くのも行くで気持ち悪いし…ああああ、最悪だ。
そういえば今日の占い、恋愛運最悪だった気がする。


深い溜息を吐く。

カロリーは低くて、栄養たっぷりで美味しい料理を食べてリフレッシュしよう。
スマホをポケットから取り出す。

黒い画面に映る私の顔は自分でも呆れるほど頰が上がっていた。


ちょっと好きな人に触れられるだけでこんなに嬉しいと思う私は可笑しいかな…。




ロック画面を解除しホーム画面の右にある検索牡丹をクリック……ホーム画面の写真に亦溜息を吐く。

確か此れってお酒を飲んだ所で私が巫山戯て「はいチーズ」なんて云って中原さんに向けたら奇跡的にピースをして笑っている写真。

もう私気持ち悪いよっ。好きな人の写真でも人の、其れも異性の写真をホーム画面にするだなんて…。




でも、此の写真…何時もはキッチリしていて、カッコいいっていうイメージが強い中原さんを、可愛いと女の私でも思ってしまう程可愛い笑顔。
其れにピース…。

私だけしか持っていない写真。何だか特別感があって消せないんだよね。




好きな人の写真が偶々撮れちゃて、其れをホーム画面についついしちゃうのは私だけですか…？

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