「気付いて下さい！ こっち見て下さい！ 中原さん！ 」 【文豪ストレイドッグス】

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中原「ヨォ柊！ 」



「ははは、はい？ ！ ひいっ、柊です！ 」



中原「驚きすぎだ」



「ご、御免なさい…」



中原「あーー謝らなくていいから、顔上げろ」







昼飯を食べに行こうと部屋を出た時偶々前を歩いていた柊。声を掛けると肩を大きく揺らし此方を振り向いた柊の顔は混乱をしているのか目の中がグルグルと渦を巻いていた。


「落ち着け」と肩に手を置くとボンッと音がし柊の顔が一気に赤くなった。







中原「おい大丈夫か柊？ ！ 茹で蛸みてェになってンぞ？ ！ 」



「だだっ、大丈夫です、からぁ！ 手を離して下さい！ ！ 」



中原「そんなに厭だったか…？ 」



「そ、……そう云う意味では無いんですが…」





持っていた財布で顔を隠すが全く隠しきれておらず赤い顔が丸見え。

面白い反応するなぁ…。





「中原さん！私の、心臓がもたないので手を退けて下さいっ！ ！ 」



中原「ワ、ワリィ…」






俺はかなり柊に嫌われている様だ。俺に触られて心臓がもたねぇなんて…。


部下に嫌われているという事を知りショックを受けていると柊はクルッと俺に背を向け「では私はこれで！ ！ 」と何処かへ行ってしまった。


恐らくあいつも昼飯だ。誘う前に逃げられちまった…。

はぁ…と溜息を吐き、俺も昼飯を食べに行くかと歩き出した。

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