愛を知らない月虹 (ページ3)

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プロローグページ3

「ゴホゴホ…… ゴホゴホ…」

「Aちゃん大丈夫？」

今日もまだ私は生きている。

いつ死ぬかわからない、私の身体。

両親は、私が小さい時に私を捨てたっきり顔を見てない。

ずっと入院しているから友達もいないから誰も見舞いにはこない。

あー、今日も看護師さんの手を煩わせちゃった。

そんなことを考えていると今までで1番大きい発作がきた。

「ゲホッ、ゲホッ！！」

意識が遠のいてくる。やっと死ねるんだ…

私の人生って何だったんだろう……

「やあ！」

誰か知らない人が目の前にいる。周りには何もなく私とその人だけだ。

「……どちら様ですか？」

「えっと、僕は君たちの世界で言うと神かな。君はさっき亡くなったんだ。」

「そうですか。これで看護師さんの手を煩わせなくてすむのでよかったです。
で、なぜ私はここにあるのですか？」

「それは、君を転生させてあげようと思ってね。どこがいい？」

「では、ハリーポッターの世界で。私がストーリーを唯一知っている世界で、入院中ずっと読んでいた本なので。」

「わかった。ちなみに君はその世界ではチートになってるから。」

そう神様が言うと私の視界がうっすらとしてきた。最後に声が聞こえた。

今度こそ君が幸せになりますように………