No.62 ページ14
《…お前…。》
「…?なんですか?筋は通ってますよね?あと何かありますか?」
《…もし、俺が組織の方で忙しくて来れなかったら1人で会っていたのか?》
「まぁ、そうですね、行かないとですし。キッドファンなのは事実ですし?」
私は開き直ってそう言い放つと
《…やっぱりあれだけじゃ足りなかった様だな。》
そう言った上司の声は過去最高記録を更新した低音ボイスだった。
「ん?いや、何言って《A》」
《…1つ、俺と賭けをしろ。》
「…え?賭け?ですか?」
唐突の事に思わず戸惑いの声を上げる。
《…今回、またAと、宝石がキッドに奪われたら俺はもうお前が嫌がっている事を辞める。
俺が守りきる、宝石を盗られる事無くすんだら、俺の言う事をなんでも1つ聞いてもらう。》
「……!」
この上司、やっぱり嫌がっている事を知っていてわざとやっていたんだな。その事に怒りを感じたが、でもこれで私が勝てば…!
私はその賭けを乗ろうと声を出そうとした瞬間
「いっ…んっ…!!?」
いきなり快斗に口を抑えられ声が出なくなった
そしてスマホを取られ、ミュートボタンを押した
「快斗!?いきなり何!?」
慌てて快斗に口を抑えられた手を離し、そう聞くが、快斗は少しニヤッと笑い、私のスマホを手にして
快「…少し借りるぜ。」
そう言って店を出た。
「えっ…!?ちょっと快斗っ…!!」
私は慌てて追いかけようとするが
ジ「…いけません、お嬢様。」
ジイちゃんに手を捕まれる。
「え!?いや…!何で!?快斗はどうしたの?いきなり…!」
私は混乱した頭でそう尋ねるが、ジイちゃんは黙ったまま、私の手を引いて、椅子に座らせた
「…。」
扉を見てみる。
あの向こうで…今、快斗と上司が話し…いや、キッドと話をしている…。
私は不安げに、疑問に思いながら扉を見つめた
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《いっ…んっ…!!?》
いきなりAの声が途切れ、そして無音になった。
「!?お、おいっ、A?どうした?」
様子のおかしいAに俺は呼びかけるが返事がない。
俺は何回も呼びかけていると
《……こんばんは。若き探偵さん…いや、”王子様”お久しぶりです。》
このキザな台詞と話し方…!
「怪盗キッド…!?」
いきなりの怪盗キッドに俺は驚いた声を思わず上げた。
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とろろ - いいところで止めないで!続き待ってます! (2023年1月21日 17時) (レス) id: f76190de27 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 更新待ってます!お願いします!! (2022年9月23日 2時) (レス) @page36 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
亜莉沙(プロフ) - 続きがすごく気になりす…!!是非お願いします!!!! (2022年5月18日 2時) (レス) @page39 id: 7ba5f4dac6 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年4月26日 4時) (レス) @page39 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
W.m(プロフ) - とっても面白いのでもう5周ぐらいしてしまいました。更新楽しみに待ってます! (2022年4月23日 21時) (レス) @page36 id: 63cab791a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アレン | 作成日時:2018年5月31日 4時