【ハイキュー!!】大きな烏に惹かれて II【東峰旭】

よんじゅうろく 。 ページ1

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食堂に駆け込むと、ちょうど武田先生と鉢合わせて どうしました!?と驚かれる。
東峰先輩に照れてしまって、とはさすがに言えず、いやなんか幽霊が見えたような…？とか適当な事を言ったら尚更驚かれた。今のは私が悪いです。


首に提げていたタオルを手近な椅子に置いてから、私も手伝います！！とキッチンの方へと向かう。エプロン姿で振り向いた潔子先輩は、じゃあ私が盛りつけるからAちゃんは運んでくれるかな？と。

その言葉に頷いて、持ってきていたエプロンを一応もう一度つけてから料理をテーブルの上に並べていく。




食堂の外ではどんちゃん騒ぎが起こってて、何事？と三人で外を覗くと 何故か倒れている田中先輩と西谷先輩。

私がどうにか出来る話じゃないので、とっとと離れて料理運びに専念した。後ろでは潔子先輩のエプロン姿を見れて復活していた先輩達がいたのでいい判断だったと思う。






ぞろぞろとみんなが食堂に入ってくる中で、日向くんが私の持っている料理を見て わぁ！と目を輝かせた。






｢ 今日、カレー！？ ｣


｢ うん。日向くん カレー好き？ ｣


｢ 大好き！！ ｣


｢ なら良かった ｣



日向くんが座った席に、はい、とカレーを置くと 食べてもいい！？と待ちきれんばかりの視線を頂く。
そこの指揮は大地さんかな〜？とそちらを仰ぐと、ちょっと待ちなさいって、と苦笑いの彼。だ、そうですよ日向くん。





みんなが席についた所で、手を合わせて いただきまーすと声が揃う。なんだか中学校の時の給食を思い出すなぁ、と立ちながらみんなを眺めてると 花村さんは食べないの？と山口くんが私を振り返る。





｢ うーん、なんかこう…みんなが食べてるの見てるだけでお腹いっぱい、っていうか ｣


｢ あ、あー…なるほどね ｣


｢ 私は味見でちょいちょい食べてたから。気にせず食べて ｣


｢ うん、あ、えっと、すごい美味しいよ ｣


｢ ありがと ｣






へへ、と二人で笑いあってると ガタガタっと立ち上がった先輩二人が 潔子さんおかわり欲しいっす！！とキッチンへと走って行く。
なに、今の数秒で食べきったの？カレーは飲み物って絶対こういう時のためにある言葉だと思う。

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