6話 加筆修正 ページ7
給湯室から出て来たのは艶々の黒髪にセーラー服のナオミさんだった。心に余裕が出てくると誰が誰だか分かってくるな。
漆黒の髪を靡かせ手際良くテーブルに給湯室で作ったであろう
「どうぞ」
「有難う御座います」
「いえ」
ナオミさんが微笑むと背景に百合の花が見えた。世の思春期男子が見たら妖精は本当にいたのかと勘違いする美貌だ。一瞬見惚れていたが谷崎さんの一声で現実に戻された。危ない、危うく花園に取り込まれるところだった。
「調査員希望とかではないんだね?」
「そうですね、異能?というものを持っていないので」
「異能を持ってない調査員もいるけど、やっぱりそうなるよね」
乱歩さんとかの事か。
糸目の推理力抜群の彼をぼや〜っと思い出す。凄い能力だけど推理小説のオチが分かってしまうという欠点があるので私にとっては考えものだ。
そして私は紅茶のカップの取っ手を摑んだ。
折角淹れてくれたお茶なので冷めない内に飲んだ方が良いと思ったからだ
__________が、摑んだ瞬間紅茶のカップが粉々に砕けた。
其処からはまるでスローモーションの世界に見えた。
驚いている間も無く紅茶に浮かべてあった檸檬と砕け散ったカップは重力に逆らう事なく落ちていく。
カップに一番近かった私には勿論被害が及んだ。
陶器の破片が指や掌に刺さり 深紅の血が滴る
痛い
周りを見渡して見ると信じられない という顔をしている人が多数いた。
「Aさん!だっ大丈夫ですか!?」
数秒の沈黙を破ったのはナオミさんだった。
血が出ていますわ!と云いあたふたする
すると私はある異変に気付く。
それは右手の人差し指の第弐関節から上が赤々と染まっている事だ。
明らかに血では無い。かと云ってアレルギーみたいに腫れた訳でも無い
_______真っ赤に染まっている
「え、あ、え?」
頭が?マークでいっぱいに成る。
すると誰かが腕を摑んできた。
太宰さんだ
ひやりとした体温だったが、それとは反比例して心はだんだんあたたかくなっていった。落ち着きを取り戻したのだ
そして触れた瞬間本来の肌が
如何なってるの?
「おい太宰 此れは如何いう事だ」
国木田さんが口を開くと太宰さんが答える
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迷いの犬の文豪迷探偵 - 阿吽さん» お も し ろ す ぎ……!?有難うございます!とても嬉しいです!更新頑張りますね! (2018年1月26日 17時) (レス) id: 91010c623c (このIDを非表示/違反報告)
阿吽(プロフ) - 面白すぎます……;;更新ガンバッテください!!! (2018年1月25日 16時) (レス) id: de623f02c9 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 迷いの犬の文豪迷探偵さん» 確かにそうですねww (2017年12月17日 17時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
迷いの犬の文豪迷探偵 - Rさん» なんやかんやいって変人の知り合いを持つ夢主が一番変人…? (2017年12月17日 16時) (レス) id: 91010c623c (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 迷いの犬の文豪迷探偵さん» 『100歳』じゃなくて『100歳越え』なんですねww 『後はー』ってまだいるんですかww太宰さんより変人だと思うんですけどw (2017年12月17日 5時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷たんてー | 作成日時:2017年10月16日 16時