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30話 加筆修正 ページ32

「違うよ 首吊り健康法だよ 知らない?」


何を云い出すかと思えば冗談を云う太宰さん。
首吊り健康法?試した瞬間死ぬだろうに。
第一こんな法螺話誰が信じる人が居るか___


「何 あれ健康にいいのか?」


____居た。
国木田さんが後ろの髪束を跳ねらせる程驚くのを見て単純さに感心する。
いつか詐欺に引っかかりそうで見ていて怖い。


「そ…それで 探偵の三人方の今日のお仕事は」
「虎探し だ」
「……虎探し?」
「近頃街を荒らしている『人食い虎』だよ 倉庫を荒らしたり畑の作物をを食ったり好き放題さ 最近この近くで目撃されたらしいのだけど____」


太宰さんがそう説明すると行成敦さんが椅子から倒れ落ちた。
何だ何だ お尻痛そうだけど大丈夫?


「ぼ ぼぼ 僕はこれで失礼します」

「待て」


国木田さんが襟首を摑むと腕一本で敦さんを軽々と持ち上げた。その細い腕のどこからそんな力がでているのか気になった。


「む 無理だ!奴____奴に人が敵うわけない!」
「貴様『人食い虎』を知っているのか?」
「あいつは僕を狙ってる!殺されかけたんだ!この辺に出たんなら早く逃げないと––––」


すると国木田さんが敦さんの腕を持ち張っ倒した。
あまりに一瞬の捌きで何が起こったかよく判らなかったが、体勢を見て関節技(アームロック)をしたと認識できた。
…じゃなくて止めないと!傍観人になってはいけない。


「国木…」
「云っただろう 武装探偵社は荒事専門だと」
「聞いて」
「茶漬け代は腕一本かもしくは凡て話すかだな」
「だから聞いて」


無視とか非道い。先程無視したことのツケがまわってきたのだろうか。
ホラ 今の騒ぎで野次馬が出て来たじゃないか。
業務妨害だ。お店のことも考えないと。見せ物ではないと国木田さんは追い払ったが時すでに遅しだ。


「まあまあ国木田君。君がやると情報収集が尋問になる 社長にいつも云われてるじゃないか」

「…ふん」


それで?と太宰さんは詳細を笑顔で聞き込む。
聞いた話を要約すると その『人食い虎』に孤児院を滅茶苦茶にされたとの事。
例えば畑も荒らされて倉も吹き飛ばされて、など
そのせいで経営不振になり口減らしに追い出されたらしい
穀潰しだとかお前はいらんだとか散々云われたみたいだ。


「おのれ孤児院め……」

「?」

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迷いの犬の文豪迷探偵 - 阿吽さん» お も し ろ す ぎ……!?有難うございます!とても嬉しいです!更新頑張りますね! (2018年1月26日 17時) (レス) id: 91010c623c (このIDを非表示/違反報告)
阿吽(プロフ) - 面白すぎます……;;更新ガンバッテください!!! (2018年1月25日 16時) (レス) id: de623f02c9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 迷いの犬の文豪迷探偵さん» 確かにそうですねww (2017年12月17日 17時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
迷いの犬の文豪迷探偵 - Rさん» なんやかんやいって変人の知り合いを持つ夢主が一番変人…? (2017年12月17日 16時) (レス) id: 91010c623c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 迷いの犬の文豪迷探偵さん» 『100歳』じゃなくて『100歳越え』なんですねww 『後はー』ってまだいるんですかww太宰さんより変人だと思うんですけどw (2017年12月17日 5時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:迷たんてー | 作成日時:2017年10月16日 16時

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