検索窓
今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:199,040 hit

3話 加筆修正 ページ4

「_______ちぇっ」


舌打ちをした。


「また死ねなかった… 君かい?私の入水を邪魔したのは」
「死っ…!?私はただ溺れているから扶けようとしただけで!……入水?」
「そうだよ、入•水。国木田君といい君といい私の趣味を邪魔するのかねぇ そのせいで何時も何時も失敗する…」
「趣味!?そ、そうでしたか…死のうとしてたのに邪魔をしてしまったんですね…ごめんなさい」


世の中には変わった趣味を持つ人がいるものだ。自サツが趣味という人が一人いてもいい…気がする?
私の反応をみて彼は驚いた、といわんばかりの顔をした。


「おや、そんな塩らしい反応されたのは初めてだ。大抵は怒るかドン引きするかの二択だったのだがね…」


そりゃそうなるだろうな。
私はたまたま周りにいた人が変わった人が多かったから多少なりとも反応が薄いだけだ。……なんか視線をすごく感じる。じっと目線を受け続けたら


「…君、歳はいくつ?」

「と、歳ですか?十五です。早生まれですけど」

「十五…」


何故か歳を聞かれた。答えたと思ったら顎に手をあてて何かを考え込むような仕草。一体どうしたというのだろう。顎にあてた人差し指を立てたら


「十五って心中に誘って良いものか…」

「心中!?厭ですよ!まだ死にたくないです」


何を云いだしたかと思えば爆弾発言だった。会ったばかりの人と死んでいる暇なんぞ私にはない。
…待てよ、死んだら元の世界に戻れるか…?……いやだめだめ!それは最終手段として考えて今は生きたい!

邪な考えが頭をよぎったがすぐに首を振った。


「まァ 君に迷惑をかけてしまった。何かお詫びをしよう」
「お詫び…」
「そう、私にできることだったら。自サツの手伝いだったら喜んで受けるよ!どうだい!?一緒に!」
「しませんよ!……なんでも、ですか…なら」
「なら?」
「お金を貸してください」
「んん??」
「必ず返すので!」
「ちょっと待ち給え、予想外すぎて混乱してきたよ?」


先程考えていたお金を貸してもらう作戦を決行をしたら案の定困惑させてしまい、彼は人差し指で頬をかいた。なんだかクズ男ムーブをしている気がする。なんでも、という言葉に甘えてしまった。


「実は訳あって今住むところもお金もないんです。扶けてください」


流石に異世界から来ましたなんて現実味のない話、信じてくれずにやばい奴認定され(この人もだいぶやばいが)その場を去られる可能性が大きかったため、その辺は濁した。

4話 加筆修正→←2話 加筆修正



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (120 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
265人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

迷いの犬の文豪迷探偵 - 阿吽さん» お も し ろ す ぎ……!?有難うございます!とても嬉しいです!更新頑張りますね! (2018年1月26日 17時) (レス) id: 91010c623c (このIDを非表示/違反報告)
阿吽(プロフ) - 面白すぎます……;;更新ガンバッテください!!! (2018年1月25日 16時) (レス) id: de623f02c9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 迷いの犬の文豪迷探偵さん» 確かにそうですねww (2017年12月17日 17時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
迷いの犬の文豪迷探偵 - Rさん» なんやかんやいって変人の知り合いを持つ夢主が一番変人…? (2017年12月17日 16時) (レス) id: 91010c623c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 迷いの犬の文豪迷探偵さん» 『100歳』じゃなくて『100歳越え』なんですねww 『後はー』ってまだいるんですかww太宰さんより変人だと思うんですけどw (2017年12月17日 5時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:迷たんてー | 作成日時:2017年10月16日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。