検索窓
今日:5 hit、昨日:11 hit、合計:199,050 hit

10話 加筆修正 ページ12

「はい 此処が社員寮だよ」

「ほへー」


太宰さんに連れて来られた場所は二階建ての社員寮。
すこしオンボ…んんっ 歴史を感じる建物だ。


「此れが鍵ね」


銀色のよくある普通の鍵を渡された。
来て と太宰さんは云った。
けど手を摑まれたままなので厭でも付いて行くことなる

どうやら私の部屋は二階みたいだ。
外にある赤色の少し錆びついた鉄の階段を登る。
一段一段登るにつれてカンカンと金属の音がした。

辿り着いたのは一番端の部屋


「Aちゃんの部屋は此処ね。明日は玄関鈴(インターフォン)で社の誰かに呼ばれたら社に来てよ」

「分かりました。有難う御座います」


それじゃまた明日〜、と太宰さんは隣の部屋に行った。
其処が部屋なのかな。

私はさっき貰った鍵を鍵穴に差し込む。
90度捻るとガチャンと音がし、ドアノブを捻った。


「お邪魔しま〜す」


………あ、もう此処は私の部屋か。


目の前に有るのは小さい玄関。
靴を脱ぎ、足を踏み入れると廊下の木の板がギッと鳴る。
中の部屋を見てみると畳の一室だった。意外にそこそこ広い。

電気のスイッチを押してみた。
すぐさまパッと明かりが灯される。

此れは………





「落ち着く」


畳の床にゴロンと寝転がった。
和室独特の匂いが鼻を掠める。
何故畳の匂いって落ち着くのだろう。日本人の性だろうか。
そうだ、国木田さんから貰ったパンダまんを食べよう。

幸い電子レンジは有った。
電気は通っているようなので、コンセントを繋ぎ、パンダまんを電気レンジに入れ スイッチをつけた 温め(ボタン)を押すと、中がオレンジ色の光で灯された。
うん、ちゃんと使えたようで良かった。


温めている最中に今は作品の何処らへんか考えてみた。
谷崎さんがいて敦さんが居なかったという事は敦さんが入社する前?


否、そうとも限らないか。
ただ単に今日は出掛けてたのかもしれない。
現に乱歩さんや賢治君は居なかったもの。
慥か敦さんは孤児院から追い出されてその後…



………あれ?
どうやって入社したんだっけ。

________思い出せない




私はその後もパンダまんを食べながら考えたが如何しても思い出せなかった。
どうやら登場人物は覚えていても関連した事件などは覚えていないらしい。
何故こんな中途半端な特典をつけたのか。いっそのこと全部忘れてくれたら挙動不審にならないのに。

結局、布団を敷いても眠りにつこうとしても如何しても思い出せなかった。

11話 加筆修正→←9話 加筆修正



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (120 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
265人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

迷いの犬の文豪迷探偵 - 阿吽さん» お も し ろ す ぎ……!?有難うございます!とても嬉しいです!更新頑張りますね! (2018年1月26日 17時) (レス) id: 91010c623c (このIDを非表示/違反報告)
阿吽(プロフ) - 面白すぎます……;;更新ガンバッテください!!! (2018年1月25日 16時) (レス) id: de623f02c9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 迷いの犬の文豪迷探偵さん» 確かにそうですねww (2017年12月17日 17時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
迷いの犬の文豪迷探偵 - Rさん» なんやかんやいって変人の知り合いを持つ夢主が一番変人…? (2017年12月17日 16時) (レス) id: 91010c623c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 迷いの犬の文豪迷探偵さん» 『100歳』じゃなくて『100歳越え』なんですねww 『後はー』ってまだいるんですかww太宰さんより変人だと思うんですけどw (2017年12月17日 5時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:迷たんてー | 作成日時:2017年10月16日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。