はっはーん

備考 ページ6

【備考】
　前述した通り、明るすぎず暗すぎない性格とちょうど良いノリのよさで、学生時代は小中高大どれも友人が多かった。
　成績は中の上。真面目にコツコツと課題をこなし、授業中も居眠りすることなく板書を取っていた。見やすいノートの構成から、よくテスト前に見せてほしいとせがまれていた。ノートを見せる対価は有名コーヒーショップのフラペチーノ一杯。しかし見せた全員から一杯ずつ貰っていると多すぎるため、一杯の値段を割り勘させていた。

　卒業後は国家の暴力装置への所属を目指し、軍大学へ入学。卒業し少尉として働いていたが、中尉にも昇進出来ないうちに終末が訪れ、一度目の死を迎える。
　上記の友人達とは学校を卒業後も交流が続いていたため、生き返らされた時は深く悲しんだ。

　どうして自分だけ生き返ったのか、
　どうして自分が契約を結ばなければならなかったのか、
　どうしてあのまま死なせていてくれなかったのか。

　自分一人だけ生き返るくらいならば、あのまま死んで旧友たちとあの世で仲良く酒でも飲んでいたかった。あの状況下で一人だけ再度生を受けるなど言語道断。
　能力など要らないから友人達も生き返らせてくれと願ったこともあったが、それは却下された。

　生き返り、契約を結んだ直後はかなり不安定な精神状態で、元々自身の感情を抑え込みがちだった彼は時々その抑え込んだものを爆発させて契約相手に当たっていた。
　現在は安定しており、サンプルボイスのようにふんわりとした希死念慮を持っている。高い所に上るとそのまま身を投げ出しそうになるため、本当に「安定している」と言えるかどうかは不明だが。

【作成者】梟煌

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