似たもの同士なふたり（石川透）

ふたりの出会い2 ページ8

「うわぁー！すごーい！これAちゃんとママが全部作ったの？クリスマスとかお誕生日みたい！！」


「そうだよ〜大樹くんもいっぱい食べてね」


「楽しみ〜！早くパパと透ちゃん帰ってこないかな〜」


「透ちゃん…？そういえば私後輩さんのこと何も聞いて無かったですね。どんな方何ですか？」


「石川透くんって言って彰吾さんが可愛がってる後輩なの。何度かうちにも遊びに来てくれたことがあってね、とっても優しくていい子で大樹も懐いてるのよ」


「透ちゃんいつもニコニコしてて優しいし、それにすごくカッコイイんだよ！澪ちゃんも会ったら絶対透ちゃんのこと好きになっちゃうと思う！」


「へぇ〜大樹くんもその透くんのことが好きなんだねぇ〜」


未希さんも大樹くんも絶賛の、石川透さん。どんな人なのかな。とりあえずいい人みたいで良かった。

…というか今気づいたけどこの状況ってまるでお見合いとかみたいじゃ…

ﾊﾞｯ！っと未希さんの方を見るといたずらっ子みたいなお顔をした未希さんとちょうど目が合って、


「お見合いみたいとか思った？」

ｺｸｺｸと無言で頷くと、

「別にそういう意味で2人を呼んだ訳じゃないからそんなに焦らなくて大丈夫よ？2人は気が合いそうだからいいお友達になれるんじゃないかしらとは思ってたけど」


「ねぇねぇAちゃんと透ちゃんがお友達になったら3人で遊んでくれるっ？」


期待のこもった大樹くんのキラキラした瞳にさっきまでの緊張はどこかへ飛んでいった…

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