【ポケモンSV】一般のモブは、主人公と旅をする！

つまらない日常 ▾ ページ2

『ふぅ、テスト勉強終わり！』

私の名前はA、グレープアカデミーの2年生。

親の勧めでこの学園に入学し、1年ほど経った。

学園生活はそれなりに楽しいし、これ以上の幸せは特に望まない

…でも、グラウンドや泥だらけになって帰ってくる後輩や先輩達を見て、私もあんな風にはっちゃけてみたいって、たまに思う。

私には勇気がないから、ジムに挑戦したり、自分だけの宝物を見つけようとする事もできない

「やっぱりハルトとアオイはすごい！テラスタルオーブまで使いこなしちゃうなんて！」

なぜか不快にならない大きな声と共に現れたのは、1つ後輩の…

『…生徒会長の…ネモさん、だっけ？』

1年生なのに生徒会長で、しかもチャンピオンランクのすご腕トレーナー。

バトルがすっごく強くて、負けている所を見た事がない。

『すごいなぁ、私とは正反対だ…』

そんなネガティブな事を考えていると、なにやら話声が聞こえてくる

「なぁなぁ、あの子、今日転入してきた子らしいよ」

「え、そうなの？あたしさっき見てたけど、スター団蹴散らしてたよ⁉」

「えぇｯ⁉転入早々えげつないな…」

『(へぇ、転入生か、ワイルドな子だな…)』

やんちゃな生徒が集まっているスター団を蹴散らしちゃうなんて、どんな子なんだろう。

『(…やっぱり、私とはほど遠い、まぶしい子なんだろうな…)』

なんの取り柄もない私からしたら、妬みたくなるくらいだよ。

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

「もうすぐ1、2年生合同の朝のHRが始まります。指定された教室へ向かってください」

『！もうそんな時間か、…よし、行こう！』

暗い事ばかり考えていても面白くない。そう自分に言い聞かせ、教室へ向かった。

‐1ｰA、教室‐

「「ジニア先生！おはようございます！」」

「はぁい、みなさんおはようございまぁす、今日は大ニュースがあります。…知りたい人は誰かなぁ？」

「はい！知りた〜い！」

「はぁい、ちょっと遅れちゃったけど、今日からこのクラスに、新しいお友達が増えまぁす」

「「わぁ…！」」ｻﾞﾜｻﾞﾜ

「どうぞ、入ってきてくださぁい」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

「「こんにちは！」」

「ハルトって言います！今日からよろしくお願いします！」

「わたしの名前はアオイです！みんな、仲良くしてね！」

「みんな、お2人に興味津々ですねぇ、2人に質問したい人は誰かなぁ？」

「はいはい！質問いいですか⁉ハルトさんとアオイさんは、ポケモンのどんなとこが好きですか？」

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