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田中「それで、みんなは?まだ帰ってきてない?」


藤「あぁ。俺が帰ってきたときは

テツさんがいて晩飯の準備してたけど

仕事行っちゃったし、

他の人は結構会ってないから。わかんねーわ」


田中くんはそれを聞くとキッチンの方に何かを探しに言ってしまった


藤「とりあえず、どうぞ。座って。」

A「あ、はい。どうも…」


藤ヶ谷さんは戸惑ってる私に

リビングのソファにどうぞと笑顔で言ってくれて

私はまたその笑顔に見入ってしまい、反応が遅れながらもソファに腰掛けた。


田中「んー、亜季さんも遅くなるっぽいし

悠人は授業ってなってるから、

こりゃ20時近いだろうなー」


キッチンの冷蔵庫のあたりのホワイトボードを

読み上げる田中くんの声を聞きながら

腕時計を見るとまだ19時前。

田中くんと仕事終わらせるの頑張りすぎたな…


田中「あ!!!テツさんの料理美味そう〜

じゃあ先に3人でいただいちゃうか!」


藤「そうだな。荷物置いて、あっちに移動しよっか。」

A「はい。あ、あとこれ…皆さんでどうぞ。」

私はずっと手に持っていたケーキの箱を藤ヶ谷さんに差し出す


藤「お!これ美味いって有名なとこのやつじゃん!

ありがとうな。」

そう言うと、スッと伸びてきた右手で

軽く私の頭を触れ、その流れでケーキを受け取る。


あれ…いま、頭…触られた…。

あまりにも自然な流れで頭を撫でられ

もう、何がなんだかわからなくなってきた。

アイドルってこんなにすごいのか…

人見知りを越えて、アイドルにドキドキするのなんて

何年ぶりだろう…大学?いや、高校のとき以来か?

そうなると何年前…


藤「どうしたの?百面相して(笑)

Aちゃん、面白いね。見てて飽きない。」


藤ヶ谷さんは受け取ったケーキを冷蔵庫に入れ、

お茶を取り出し3つ出したコップにつぎながら

私の顔を面白そうに見ていた。


田中「そうかー?まぁ満島は、研究所じゃ

フィギュアって呼ばれてるけどなー(笑)」

A「ちょっと、田中くん!」

藤「フィギュア?なんで?」

田中「毎日ちゃんとした格好で出社してきて、

特に不満も言わない、仕事も早く終わらせる。

顔も整ってて綺麗なんだけど、

表情がなく、感情がないんじゃないかって

だからフィギュア人形みたいって

言いはじめた人がいたんだよな。

まぁ、俺らの職場は、ほぼほぼ男だから

言い出した人も悪気はないんだけどね。」

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作者名:みもざ | 作成日時:2014年11月8日 1時

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