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藤「おー、おかえり。

外で雑誌撮影の予定が、雨で中止になったから

今日は早く帰ってこれたんだ。

って、あ、どーも…。」


リビングでくつろいでいた男性は、

見ていた雑誌から目を離さないまま

田中くんにスラスラと事情を説明しながら

やっとこちらを向いたかと思うと、

私の存在を見つけて、軽く挨拶をしてくれた。


A「あ、はじめまして…。」


田中「紹介するよ。今度俺の代わりに、ここのメンバーになる、満島A。

おれの仕事の同期で同い年。

まさか、太輔に1番に紹介することになるなんてな。

太輔忙しいし、めったにみんながいる時間に帰ってこないから

満島とは顔合わせるの1番最後だとおもってたよ。」


藤「…… 」


え、なんだろう…なんかずっと目が合ってる。


オシャレな髪型で、鼻筋もスッと通っていて

目ヂカラのある目で見つめられたら

なんか、ちょっと、緊張してきた…


でも、なんだろう…初めてあった気がしない。


田中「なに?なんで見つめあってんの?

満島ー??

芸能人だからって驚いてる??」


A「え…?芸能人…?はっっっ!!!」


田中「…え、気づいたなかった?」

藤「…ふっ(笑)面白いな!」


そうだ…だから見たことあったんだ…!

この人、この前歌番組に出てたアイドルグループの人だ…

A「えっと、あの、わたし…

最近テレビとか集中してみてなくて…

あの、その、えっと…」

すぐに気づかなかった事実に恥ずかしさを感じながら

ちらっと、背の高いその人の見上げると

なぜかニコニコしながらこちらを見ていて



藤「はじめまして。藤ヶ谷太輔です。

27歳です。

一応、テレビに出る仕事をしてます。

えっと…Aちゃん?

これからよろしく!」


A「満島Aです。よろしくお願いします。」

藤ヶ谷さんに簡単に自己紹介をすると、

笑顔で話を聞いてくれた。

すごい、これがアイドルの営業スマイルだと

わかってはいるのに、

胸の奥がドキドキしてる。

私…こんなに人見知りだったんだ…

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作者名:みもざ | 作成日時:2014年11月8日 1時

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