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いままで、様々な人生の分岐点があった。



高校受験

大学受験

就職活動




でもそのどれもを、自分なりに、乗り越えてきた。



それなのに、こんなにもいきなり


自分の生活が一変してしまうなんて、



思ってもいなかった…




ーーーーーーーーー

ピピピピ…

A「んんー!」


毎朝、決まった時間に無理やり目をさます。


朝は苦手なタイプだ。


でも、どうにか自分を振るい起こす。


24歳、入社2年目にもなって遅刻なんてできない。

むしろキャラじゃない。


朝ごはんもしっかり食べて、

学生時代は苦手だったメイクも、コーディネートも、

さすがに1年間頑張ったら、なんてことなく

日常的にできるようになった。


A「これで、オトコがいたら完璧だなぁってか!」


なんて、別に思ってもないことを口にするくらい、朝のバタバタした時間に余裕が持てるようになった。



A「おはようございまーす」

田中「お!満島!おはよう!」

A「田中くん、おはよう。」


同期の田中くん。同い年で愛想がよく、
上司からのウケもよく、後輩からも信頼されている。

私も仕事の愚痴を話せる唯一の存在だ。

田中「今日は?分析室?」

A「ううん。今日は先週までのデータとにらめっこ。」

田中「お!頑張るねぇ〜。俺もデータ解析だけど。」





私はこの研究所で研究員として働いている。


外部から依頼された分析を行ったり、
分析結果をパソコンで解析したりする。


あまり人と関わりがなく、華やかではない仕事だけれど、

元々希望してた仕事だから、やりがいはある。



出社してから、分析室にいるかデータ解析をして、


報告書をまとめれば

定時には退社できる。


さすがに分析によっては何時間もかかって大変だけど、

今はこの研究所とアパートを行き来するだけの

規則正しい生活に慣れてしまった。



夕方、


A「(もうそろそろ切り上げて帰ろうかな…)」

そう考えていると隣から


田中「あ、そうだ満島、お前もっと研究所から近いところに引っ越したいって言ってなかった?」


A「うん。いまのアパート学生の時から住んでるから、ちょっと遠いんだよね。お店とかも少ないし。」



田中「うーん…満島なら大丈夫か…口かたそうだし…」


A「え?何のこと?」

田中「お前さ、同居とか興味ある?」

A「へっ?!な、ないよ、なんで私が田中くんと同居なんか…」

田中「いや、ルームシェアしてみない?」

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作者名:みもざ | 作成日時:2014年11月8日 1時

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