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プロローグだと嬉しいです。 ページ1

___空中で浮かんでいる。

いや、飛ばされた、の方が良いだろう。

いきなり浮かんでいても驚くだろう。

時を数十分遡ろう。


「おいしー」

アイスにかぶりつきながら、炎天下の道を歩く。

口の中はひんやり甘く、足どりも軽い…と、思いきや流石の夏の暑さ。足どりは重い。

「アイスがオアシスだなー」

冷たいアイスはまだ、たくさん残っており、食欲を沸き立てる。

もう一口、と口を開ける。

ドンッ

背中に何か当たる。別に何の痛みも無い。

「うっわ。何だよー?」

後ろを振り返るとこっちを見る子供。

かわいいから許そうと思い、声をかけようとする。

「えっと、ぶつかった?だいじょー…」

「どこ見てんだよ、ばばあ!さっさと退けよ!」

キッとこっちを睨むと走っていく子供。

「……………はっ?」

ばばあ?私に言ってる?え、私、十四才なんですが。

こめかみに青筋が立つのが自分で分かる。

くそ餓鬼に本気になんな?いやいや、無理だろ。

くそ餓鬼を目で追うと、結構前を走っているのが分かる。

「…あれ?アイスは?」

二段アイスの二段とも無い。何故だ。足に冷たい変な感触があり、足を見る。

「……あ」

アイス。私のオアシスが足の上にあった。

「……運動部、なめんなよ」

くそ餓鬼を捕まえようと走り出す。

食べ物の恨みは怖いんだからな。

捕まえたら土下座させて、アイス買わせたる。

「くそ餓鬼ぃ…!」

くそ餓鬼が近づいてきた。正しくは私が近づいたんだけど。

「……!!?」

お前、オリンピック出れんじゃねぇのって位走ってる気がする。

多分、誰でもこの状況を見たら走ると思う。

え?だって、あのくそ餓鬼、トラックに引かれそうだし。

どんなくそ餓鬼だって子供だ。私もだけど。

とりあえず、くそ餓鬼の首根っこを掴み、遠くへ放り投げる。意外と軽い。怪我すんなよ。

横を向くと大きなトラック。うわ。今日、八月十五日だっけ?

ベタな感じだわぁ…と思ってると、激痛が走り、中に浮く。

振り出しに戻る。

すぐに地面が近づき、ベチャッとヤバイ音が聞こえる。

目の前が真っ赤に染まる。あ、血だな多分。

誰かの叫び声が聞こえるが、もう無理。なんか、痛いのに眠い。

「…おやすみ」

言えたかは分からない。私の意識は闇に消えた___…

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- 続きがすごく楽しみです!更新、楽しみに待ってます。 (5月10日 0時) (レス) id: 7c72689999 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き楽しみにしてます!! (2019年8月11日 10時) (レス) id: 07b4772cb7 (このIDを非表示/違反報告)
リン - 面白いです!更新頑張って下さい! (2015年9月11日 19時) (レス) id: f3cf54156a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白夜 | 作成日時:2015年7月1日 19時

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