８つ目の寮の寮長

ナイトメアと膝枕！ ページ37

Aside
“お前なんて産むんじゃなかった！”

“なんで俺より強くて、美しくて、愛されてんだよ！約立たずのクズが！”

“第3王子様は悪魔だ！”

“大罪を侵したんでしょ？”

“そんなやつ殺してしまえ！”

“公開処刑だ！”








“俺達だけはお前の味方だからな？”

“怪我をしたらいつでもここに来ていいのよ？”

“我慢しなくていい、泣きたい時には泣けばいいのよ。お前は優しい子だからねーーーー”









夢の中で誰かが僕の頭を撫でた。

これは僕の記憶じゃない。

これはきっと……。







？？「「A…………A！」」

『ん……………んん』

目を開けるとそこには目から大粒の涙を流したジャックとダルメシアンがいた。

『どうしたの？転んだ？』

ジャック「だってお茶会のお誘いに来たら Aが泣いてたから」

泣いてた？僕が？そんなはずはないと頬を触ると頬は濡れていた。

『ハァ……………情けない。ヴィランが泣くなんて』

ピトッ

『！？』

突然ジャックとダルメシアが僕の頬に手を添えてきたからびっくりした。

ジャック「なんで、なんでそんなこと言うの！？」

ダルメシア「親友の言う通りだ！どうしてそんなこと言うんだよ！」

ジャック、ダルメシア「「泣きたい時には泣けばいいだろ！」」

『！』

くだらない、くだらない、くだらない、くだらない、くだらない！

頭ではそう考えているはずなのに

『うっ……………うぅ』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ

涙が止まらなかった。








ジャック「いっぱい泣いて疲れちゃったのかな？」

ダルメシア「僕も疲れたからAのそばで寝る！」

ジャック「えぇ！僕は！？」

ダルメシア「そんな大声出すとAが起きちゃうよ」

ジャック「そんなぁー」

この後犬の姿に戻ったダルメシアを抱えてジャックの膝で寝ていた僕の写真が手下だけでなくマスター達にも渡ったのはまた別のお話。

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