26話 陰の人 ページ27
ネテロの顔色を伺うと、電話にでてもいいと許可が降りたので「失礼します。」とポケットから真っ黒な携帯を素早く取り出した。
画面を確認すると「6」と表示されていた。
(シャルからか…)
基本的にAの電話帳に載っている人の名前は抽象的に登録してある。
今回は団員番号だ。
少し迷ったが結局ネテロの前で電話に出るのは正しくないと判断し、シャルナークからの連絡を拒否した。
何事もなかったかのように携帯をポケットの中へ戻し、次こそはと出口へ向かおうとすると
後ろから「出なくてもよかったのかね？」と問われた。
なので「いえ…どうでもいい人からでしたので」と答えた。
「でも、たしかその携帯は重要連絡用の物じゃなかったか？」とまたネテロは問うてきた。
(あ…しまった)と思ったときには遅かった。
Aは蜘蛛専用の携帯と、その他の人でそれぞれ別の携帯を使い分けていたのだ。
要は2個持ちだ。
だか、今回はとっさだったので思わず蜘蛛専用の黒い携帯ででてしまったのだ。
確かネテロには重要連絡用に黒い携帯を使っていると誤魔化していたので、応答しなかったことに違和感を持たれたのだろう。
「…あはは。そうでしたっけ？またかけなおすので大丈夫です」と笑顔で答えてAはそれ以上何も言わなかった。
そしてネテロもそれについてはもう何も言わなかったので
「失礼しました」と一言だけ発してから、Aは静かな廊下へ消えていった。
再び一人になったネテロは思う。
「表舞台で活動する闇の住人か」…と。
人は誰しもが光の当たる場所で仕事をこなしているからといって、光が当たらない場所で仕事をしていないとは限らない。
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです＾＾ (2019年7月26日 23時) (
レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あ - とても好きです (2019年7月25日 20時) (レス) id: 0b49310475 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - フェイタン天使さん» こんにちは＾＾コメントありがとうございます＾＾とっても丁寧なコメント嬉しいです。そろそろ頑張って再開するのでよろしくお願いします＾＾ (2017年10月18日 20時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - 始め方(プロローグ)がとても好みでどういう展開が来るのかワクワクしました。妹の病気の話も気になるし、主人公の最期はどんな感じなのかもすごくワクワクします。更新待ってます (2017年10月18日 20時) (レス) id: 0471dee109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカヅチイヴ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年12月31日 17時
