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31-3 ページ47

「…ぬるい、ぬるいねぇ
このようなザマで地味にぐだぐだしているから鬼殺隊は弱くなってゆくんだろうな」

「代わりに俺たちが行く!!」



炭治郎がそう言った時、宇髄さんの両側に任務帰りの善逸と伊之助が現れた。



「今帰った所だが俺は力が有り余ってる
行ってやってもいいぜ!」

「アアアアアオイちゃんとAちゃんを放してもらおうか
たとえアンタが筋肉の化け物でも俺は1歩もひひひ引かないぜ」

「……」




宇髄さんの周りの空気がピリッとする。
三人に向けて、威圧感のようなものを感じる。
ビリビリと強い気だ。

しかし、その気は一瞬ですっと収められる。




「……あっそォ
じゃあ一緒に来ていただこうかね
ただし絶対俺に逆らうなよお前ら」




やけにあっさり承諾したな。
そう思っていると、宇髄さんは地面に降りてアオイちゃんを降ろした。



『え、ちょっと、私も降ろしてください!!』

「お前は一緒に任務に行くんだろうが」

『そうですけど、自分で歩いて行きますから!!私!!』



相変わらず宇髄さんの力は強く、いくらばたばたしても抜け出せそうもない。



「Aを放せ!」




炭治郎が、私を抱えている宇髄さんの腕にぶら下がる。



「Aちゃんにささささ触るな…っ」

「こいつは俺の子分だぞ!返せ!!」



続いて善逸と伊之助も同じく腕にぶら下がった。
すごい筋肉がついている見た目の通り、力がほんとに強くて三人の体重がかかっても全然平気のようだ。



『炭治郎、善逸、伊之助…!』

「……へぇ、そういう事な」

『?』



三人の様子に宇髄さんはニヤリと笑う。
腕を振り払って三人が転がり落ちる。



「しょうがねぇから降ろしてやるよ、お前らの姫さんをな」

『んな…っ!?』

「ギャーーーーーー!!Aちゃあああん!!」



降ろされる直前、額に感じた柔らかいもの。
この人…おでこに口付けしてきた…!
降ろされて呆然と額を押さえていたら善逸が私の手を退けて、自らの手でこすってくる。



『!?、!?』

「何してんの何してんの!!
俺もまだそんなことしてないのにさ!!」

「悪ィ悪ィ」

「全っ然思ってないよこの人!!何この人!!」

「Aお前これ被っとけ」



ニヨニヨしながら見てくる宇髄さん。
この人ちょっと怖い。
あと炭治郎が無言で怒ってるのも怖い。
そして伊之助に猪頭を被せられる。



「さぁ、行くかァ」



この惨状を横目に、一人で蝶屋敷の外へと出ていく宇髄さん。
私達はそれを慌てて追った。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 原作寄り   
作品ジャンル:アニメ
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善逸推し - 面白かったです!この後の展開が気になります! (2020年8月16日 10時) (レス) id: 5160686bc8 (このIDを非表示/違反報告)
我妻咲耶 - もうほんっとサイコーです!!!! (2019年8月11日 4時) (レス) id: 3bb721340a (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 月影さん» コメントありがとうございます!本誌でのあの台詞を使うのはちょっと…と思い、あのような台詞になりました!とても嬉しいことばかり言って下さり、すごく嬉しいです!( *´ ∀ `)あまり早い更新ではありませんが、頑張ります! (2019年7月22日 23時) (レス) id: 0fe682c3ee (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - 1番最初のお話から読まさせて頂いてます!今回の話で、夢主ちゃんの前に立つ善逸...イケメンすぎて危うく私倒れるところでした笑話の内容もとっても面白くて、何回も読み返してしまいます!これからの展開がとっても楽しみです!更新大変かもですが、頑張ってください! (2019年7月22日 6時) (レス) id: 140bc76271 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - ひにゃたこさん» コメントありがとうございます!がんばります(*´▽`*) (2019年7月17日 23時) (レス) id: 0fe682c3ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えり | 作成日時:2019年7月16日 23時

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