第17曲目 ページ18
次の日。
昨日は結局帰る時間が遅くなってしまったからって言ってそらまふも泊まっていった。
下駄箱で靴を履き替えて体育館へと向かう。部室棟の明かりは付いているからもう及川はいるんだろう。
体育館の鍵を開けて中へと入る。
一人でネットを立てることは出来ないから、ポールを運んで立てておく。
モップをかけて、ボールを準備する。女バレの部室に行って男バレ用タオルと書かれたタンスからタオルを人数分用意する。
スクイズボトルもついでに持って体育館へと戻る。タオルを置いて製氷室へ向かい、半分くらい氷を入れてスポドリを注ぐ。
今日は確か教育実習生と転校生が来る予定だ。
誰が来るのかワクワクしながら私は朝練が始まるのを待った。
―――
及「はぁーい朝練はここまで!各自着替えて遅刻しないように教室へ行ってね〜」
「「「ウッス!!」」」
岩「今日は早いな。時間。」
及「今日のHRは長くなりそうだからね。」
岩「?」
「転校生と、教育実習生の事よ。及川のクラスに来るんですって。」
及「何さ他人事みたいに〜Aのクラスでもあるでしょ。」
「そうね。でも私は別にそこまで興味があるわけじゃないし。」
花「どんな子がくんだろーな?」
松「女の子期待」
「はいはい、分かったからさっさと教室行くわよ〜」
この時の私は少し楽観的に考えすぎていたのかもしれない。この後、すごく驚くことになるなんて知らなかったのだからそれもそれで当たり前なのだけれど。
〜HR〜
先「知ってると思うが、うちのクラスに転校生と教育実習生が来ている。入って来てくれ。」
ガラッ
「転校生の相川真冬です。宜しくお願いします!」
「教育実習生の高島麻琴。宜しく。」
な、まさか
その2人?!
先「じゃあ相川は及川の後ろ。高島先生は数学担当だから今度の授業から高島先生がいるからな」
ま「宜しくね、及川くん。それから、Aちゃんも。」
「よ、よろしく、、、相川くん…」
及「よろしく〜。」
この後の学校生活が不安でたまりません…
―――
ま「ねーAちゃん。放課後になったら学校案内してほしいんだけど。」
「高島先生に教えてもらえばいいじゃんか…」
ま「高島先生教育実習生じゃん!校舎の中きっと分からないよ。だからさ、Aちゃんに案内してほしいんだけどなぁ。」
及「じゃあ俺が案内するよ。男同士の方が気を使わなくて済むでしょ?」
ま「それは困るかな…」
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シラ - 面白いです!更新待ってます! (2018年3月30日 4時) (レス) id: 6d58c3e5eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楼桜 | 作成日時:2017年5月1日 22時