噂のあの子は、ナツカドさん。【7】 ページ22
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「……え…」
『私さ、この世に残ってるのさ、…未練があったんだよね。』
夕焼けを見つめながら、静かな声で話す。
『その未練がね、わかったんだよ。』
『私は、“研磨が好きだった”』
その言葉に、目を見開く。
『“研磨と過ごしたかった”』
それが、Aの未練。
ここに残ってしまった理由。
『生きてた頃から、研磨のこと好きだったよ。
全く接点なかったけどね。』
そう言って苦笑するA。
『……そろそろ行かないと。』
『大好きだったよ、研磨。さよなら__』
…やだ。
思わずAに手を伸ばす。
触れないのに。
体温も、感じられないのに。
分かっているのに。俺はとっくに彼女に溺れているから。
触れなかった腕を掴む。
やっと触れた腕を引っ張る。
驚いたAの顔。
それすら呑み込む想いで、Aの唇を奪った。
なんで触れるのか分からない。
でも、このまま終わるなんて嫌だから、
「…最後くらい、笑ってよ」
最初で最後に触れた唇を離す。
こんなの俺らしくないけど、
「大好き“だった”じゃなくて、“大好き”って、言い切ってよ。」
Aが大好きだから。
Aは真っ赤になった顔で、大粒の涙を流した顔で、口角を上げる。
『け、んま…』
「…うん」
少しずつAが消えていく。
『…ありがとうっ、大好きだよッ……!』
さよなら。
Aは、笑顔で光を纏って姿を消した。
俺一人の図書室。
「……俺も、大好きだよ…」
俺も笑顔で、空に広がるオレンジ色の絶景に呟いた。
〜噂のあの子は、ナツカドさん。完結〜
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ねじる(仮) - とりあえず今はコメントで報告します。僕自身、本当にショックで少し病みかけていました。長い間放ったらかしにしてしまい、すみませんでした。活動についてはまだ考えたいので、やはり待たせてしまいます。本当に申し訳ございませんでした。 (2019年7月31日 11時) (レス) id: 2befed96be (このIDを非表示/違反報告)
ねじる(仮) - 今リクエストを待ってくださっている方、話の更新を楽しみにしてくださっている方、本当に申し訳ありません。修理に出すとデータが消えてしまうかも、と言われました。スマホでログインし直し、もう一度活動をやり直す方法もありますが、それは只今考え中です。 (2019年7月31日 11時) (レス) id: 2befed96be (このIDを非表示/違反報告)
ねじる(仮) - お久しぶりです。作者のねじるです。突然ですが、僕が使っていたタブレットの充電が出来なくなり、話が更新出来ない状況になっています。いくつかパスワードを忘れてしまった物もあり、本当に申し訳ないです。今スマホでこの文を書いています。 (2019年7月31日 9時) (レス) id: 2befed96be (このIDを非表示/違反報告)
ねじる(プロフ) - おっ、覚えてます!!マジですか!?神だなんてそんな…!高評価ありがとうございます!! (2019年5月12日 10時) (レス) id: b17a466711 (このIDを非表示/違反報告)
春たけのこ - こんにちは!関連から来ました〜!覚えていてくれてますか?笑 最高でした!もう神ですか…?ってなるくらいでした笑 高評価、ポチッとな。 (2019年5月12日 9時) (レス) id: b3606a02e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねじる | 作成日時:2019年3月11日 19時