ファーストキス ページ3
彼氏の研磨が構ってくれない。
付き合ってばっかっていうのもあるけど、流石に何も無さすぎる。
手すら繋いだことない。
今も、研磨はゲームに夢中で全然構ってくれないし。
『ねぇ。研磨、構ってよ』
「待って、今無理…」
さっきから、そればっかり。
私よりゲームの方が大事なのかな。
そう考えると、胸がキュッっと締め付けられる。
もし、そうだったら。
それ以上のことを考えたくなくて、『もういい』と研磨の部屋のベッドにダイブする。
最初はぼーっとしてたけど、やがて私は睡魔に襲われた。
·
どれくらい寝たんだろう。
私は寝てた。
はずだった。
唇に、柔らかい感触がした。
目を閉じていたから、それがなんなのか確認出来ない。
長い間触れていたそれは、ゆっくりと離れていった。
それと同時に、私は目を開けた。
すると、研磨の顔が目の前にあって。
至近距離で目が合う。
「えっ……」
『え、は、研磨?何してんの?』
びっくりしてそう聞くと、研磨は俯いてしまう。
「……起きてたの?」
『え?いや寝てたけど、なんか唇がフニッてなったから起き、て…………ッッッ!?!?』
唇の感触。
それがキスの感触だと今更わかった。
一気に体の熱が上昇する。
『…研磨、今キスしたの?』
「………っ……」
そう言うと、顔を真っ赤にして黙る研磨。
なんだ。私のこと、ちゃんと好きって思ってくれてるんだ。
凄い恥ずかしかったけど、嬉しさも込み上げてきた。
研磨、頑張ってくれたんだな。
シャイな彼からしたら、女の子にキスするなんて相当の勇気がいる。
その勇気を、私に使ってくれたんだ。
『…研磨、こっち向いて。』
「え、な…に………ッ!?」
顔を上げた研磨の唇に、私のを押し当てた。
凄いびっくりしてる。
『……ん、仕返し』
「………急にやったらびっくりする」
『研磨だって急にやったじゃん』
研磨の顔は真っ赤なまま。
でもきっと、自分の顔も真っ赤なんだろう。
二人して、小さく笑った。
このドキドキは、一生忘れない。
·
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ねじる(仮) - とりあえず今はコメントで報告します。僕自身、本当にショックで少し病みかけていました。長い間放ったらかしにしてしまい、すみませんでした。活動についてはまだ考えたいので、やはり待たせてしまいます。本当に申し訳ございませんでした。 (2019年7月31日 11時) (レス) id: 2befed96be (このIDを非表示/違反報告)
ねじる(仮) - 今リクエストを待ってくださっている方、話の更新を楽しみにしてくださっている方、本当に申し訳ありません。修理に出すとデータが消えてしまうかも、と言われました。スマホでログインし直し、もう一度活動をやり直す方法もありますが、それは只今考え中です。 (2019年7月31日 11時) (レス) id: 2befed96be (このIDを非表示/違反報告)
ねじる(仮) - お久しぶりです。作者のねじるです。突然ですが、僕が使っていたタブレットの充電が出来なくなり、話が更新出来ない状況になっています。いくつかパスワードを忘れてしまった物もあり、本当に申し訳ないです。今スマホでこの文を書いています。 (2019年7月31日 9時) (レス) id: 2befed96be (このIDを非表示/違反報告)
ねじる(プロフ) - おっ、覚えてます!!マジですか!?神だなんてそんな…!高評価ありがとうございます!! (2019年5月12日 10時) (レス) id: b17a466711 (このIDを非表示/違反報告)
春たけのこ - こんにちは!関連から来ました〜!覚えていてくれてますか?笑 最高でした!もう神ですか…?ってなるくらいでした笑 高評価、ポチッとな。 (2019年5月12日 9時) (レス) id: b3606a02e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねじる | 作成日時:2019年3月11日 19時