【ハイキュー】ばれんたいん【短編集】 (ページ2)

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日向翔陽:素直じゃない2 ページ2

放課後。

部活の時間だ。

あの時、

日向にちょこあげないなんていったこと、

今頃後悔。

｢こんにちはー｣

体育館に入ると、みんな潔子さんから既にちょこをもらってるわけで、

…私はやっぱりお呼びでない。

うー…複雑。

あげない方がいいのかな、これは。

｢あ、Aちゃん！こんにちはです！｣

｢あ、仁花ちゃん、こんにちは。｣

仁花ちゃんが後ろから来た。

あぁ、どうしよう。

仁花ちゃんはみんなにちょこあげるのかな。

聞いてみよう。

｢ねぇ、仁花ちゃんはみんなにちょこあげるの？｣

と言いながら

体育館に入る。

後ろから仁花ちゃんも来る。

｢あ、うん！あげるよ！！｣

おお、あげるのか。

私も一応鞄の中にみんなの分あるんだけど、

どうしよう。

私はお呼びでないっぽいし

何回も言ってる気がする。

｢なぁ、谷地さん！谷地さんはちょこくれんの？｣

日向が仁花ちゃんに聞く。

私、さっきあげないって言ったもんね。

ごめんね。

｢あ、うん！みんなにあげるよ！！｣

素直でいいなぁ。

｢そっか！｣

…日向は、笑顔。

…一人で虚しくなる。

｢なぁ、Aはちょこくれんのか？｣

菅原さんが聞いてくる。というか聞いてくれる。

優しいです！流石菅原さん！！

｢あげたいです。｣

あげたいんです。

いらないならいいです。

と、遠まわしで言う感じ。

｢だーいちー！Aもやっちゃんもちょこくれるって！｣

あ、

伝えなくてもいいのに

｢おう、よかったな。｣

｢…じゃあ、飛雄｣

｢あざっす｣

おお、受け取ってくれた！

｢飛雄はイケメンなんだからいっぱいもらってんだろ？無理しなくていいよー(笑)｣

無理しなくてもいいんだって。

｢え、いや

もらう。｣

…飛雄、頬が赤い。

ものすんごい。

可愛いな

｢菅原さん！はい！｣

｢おお、さんきゅー！｣

菅原さんもさぞかしモテているだろう

日本語オワタ

｢無理しなくてもいいですよ？｣

｢ん？無理なんてしてないって！嬉しい！｣

優しい！

バレー部のみんなは紳士ですか

｢…なぁ、A。なんで俺だけないんだよ｣

日向が聞いてきた。

うん、あれは口走っただけなんだ。

恥ずかしくて。

あげたいんです。

｢…仕方ないの｣

ごめん。まじでごめん。

｢…｣