【ハイキュー】ばれんたいん【短編集】 (ページ1)

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日向翔陽:素直じゃない1 ページ1

同学年の友達。設定。
＊＊

…今日はバレンタインデー。

｢なぁ、チョコもらった？｣

｢おう！俺は3つ下駄箱にあったぜ！｣

｢お！すげぇな！！俺は４つだ！｣

｢お前のが多いじゃんか！？｣

｢ははっ、俺なんて０だぜ｣

朝練と朝の会が始まる間の休み時間、

…クラスの男子はチョコをもらったかもらってないかの話をする。

女子のみんなも結構チョコあげてるんだな。

凄いや。

私、Aは本命さんにチョコをあげる勇気なんてない。

でも、男子バレー部のマネージャーをしてるので、
バレー部のみんなにはチョコをあげることができる。

そこに本命さんがいるので、みんなにあげるときこっそりと本命として渡すことができる。

だから、あげるつもりなのだ。

勇気はなくても、義理と言えば大丈夫。

朝練、マネージャーは部活に行かなくていいから
まだみんなには会ってない。

｢おはよー！！｣

！！

１年１組の教室にオレンジ髪の低身長の日向翔陽が入ってきた。

彼は、クラスメイトであり、バレー部員。

私の好きな人。

元気で明るく天然なとこもあるし

何より、バレーをしてるときかっこいい。

かっこいいというより、ばかっこいいかもしれないけれど。

｢なぁ！日向はチョコもらった？｣

クラスの男子が日向に聞く。

｢え？なんで？？チョコ？？？もらえんのか！？｣

｢え？今日はバレンタインデーだぞ？｣

唖然。

日向は、まさかのバレンタインデーを知らない、

｢あ！今日バレンタインデーなのか！｣

というより、忘れてたっぽい。

クラスのみんなは呆然。

｢忘れてたのかwww｣

｢それなww｣

｢そんなの知らねぇよ！俺チョコもらったことねぇし｣

チョコもらったことないんだ。

安心した。

いや、安心しちゃダメなんだけど

｢でもさ、部活でマネージャーにもらえんだろ？あの綺麗な清水先輩に！｣

うっ

私はお呼びでない…のね。

｢そうなのか？

じゃあAもくれんの？｣

！？

いきなり私の方を向いて、質問をしてきた日向。

やばい。

物凄くやばい。

あげるけど、ここで言ったらなんか、

｢あ、あげないっ｣

そっぽを向いてしまった。

こんなところで言ったらからかわれる。

｢そっか｣

日向の顔は見えなかったけど、

声色が悲しそうだった。