影山飛雄 俺が居ればお前は最強だ! ページ3
「俺が居ればお前は最強だ!」
ハイキュー!!漫画3巻・アニメ1期10話憧れ
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「独裁者」「ムチャブリトス」
『コート上の王様』。
中学の時、チームメイトが口を揃えて言った
「タイミング遅えよ!!」「最後まで追えよ!!」
『俺のトスに合わせろ!!勝ちたいなら!!』。
この言葉を聞くたび、首を締め付けているようだ。
トスを上げた先に誰も居なかった。
あれはミスが関係しているんじゃない。チームメイトのサボりでもない。
あれは
「影山、お前もうベンチ下がれ」
トスを上げた先に誰も⎯
『居るぞ!!!』
日向翔陽。高校に入ったら、中学の試合で会った奴がいた。
身長は低い。冷静さもない。
けど並外れた瞬発力はある。
認めたくねぇけどそんな奴が俺を救ってくれた。
「エースかっけェな!影山!!」
こんなことを言う奴だけが俗に言う俺の『ムチャブリトス』を活かすことが出来る
日向はエースになりたくて烏野に来た。小さな巨人に憧れて来たところもあるらしいが。
「エース…あれがエースか…」
でもさっきから日向の様子がおかしい。
烏野のエース、東峰旭さんが戻ってきて町内会の人と試合している。
きっと憧れているんだろう
だけど
「…お前、東峰さんに嫉妬とかしてねーだろうな。」
「っ嫉妬なんか!してねぇし!!」
ぜってぇしてるなコイツ。
確かに嫉妬するのも無理はない。
東峰さんのスパイクは威力が凄い。ブロック三枚だって撃ち抜ける。
東峰さんのスパイクに日向のスパイクが及ぶわけねぇ
嫉妬なんてめんどくせぇ。ただでさえ下手な日向が変なことを気にしてもっと下手になる
「今のお前は、ただちょっとジャンプ力があって素早いだけの下手くそだ!大黒柱のエースになんかなれねぇ」
「なっ!酷いな!!」
「でも」
俺はまだコート上の王様かもしれない
けど
烏野のみんなが認めてくれたら、俺はもう王様じゃない
俺が王様じゃなくなったら
そこにあるのは
「俺が居ればお前は最強だ!」
俺が居れば日向は強くなれる
日向が居れば俺は強くなれる
この先、試合して全国に行く
全国の会場で上げたトスの先には⎯
『居るぞ!!!』
きっと日向が居るだろう
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作者名:あすか。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Rinukun/
作成日時:2021年7月29日 0時