飛べ【HQ短編集】

日向翔陽　負けたくないことに理由って要る？ ページ2

「負けたくないことに理由って要る？」

ハイキュー!!漫画9巻・アニメ2期3話村人B

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中学最初で最後の試合、俺は影山のチーム・北川第一にボロ負けした

高校に入ったら、セッター凹ましてやる!って気持ちで入学したが、

「なんで居る!!」

おれが入学した烏野高校に影山もいた。

最初は衝撃でしかなかった。会ったらすぐ喧嘩から始まって、主将に体育館から追い出されたりした。

青城戦終わったあと、主将がおれたちを体育館から追い出した意味が分かった気がする

おれはもう、負けたくない。

青城もブッ倒して、全国に行く。

おれたちは青城戦で見えた改善点を中心に練習に励んでいる

「谷地さん、マネージャーやるんだよな!」

そこへ、新たな入部希望者が現れた

「え、えっと…」

同い年の谷地仁花さん。見学に来たけど、先輩曰く正式にマネージャーとは決まっていないらしい。

「…日向はなんでそんなに頑張れるの？」

谷地さんは口を開いた

「おれはもう負けたくない！」

谷地さんは更に疑問を浮かべたように見えた

「皆があんなに必死になれる理由ってなんだろうなって…」

谷地さんはきっとこれで悩んでいるんだろう

「えっ、理由？勝ちたい理由？負けたくないことに理由って要る？」

おれはそう思う。

おれだけが負けず嫌いなだけかもしれないけど、影山だってきっとそうだ。

でも、月島とか負けてもあんま悔しそうにしない。

けど『負けたくない』って思ったとき、すぐ理由が浮かぶ人は、多くないと思う。

負けたくないって思うことって、少しそれに自信があるからなんじゃねーかな。

少しでも自信があるから、負けたくないって思える。

負けたくないって思えるから強くなれる。

強くなれるから勝てる。

『もう一度あそこに行く。』

そこで主将の台詞が頭をよぎった

「谷地さん、おれたち全国大会行きたいんだ」

「うっうん!」

「もう飛べない烏なんて呼ばせねぇ」

飛べない烏。

烏は飛べなくなって悔しがるだろう。

そこで烏は飛ぶ方法を探す。

それがどんなに険しい道のりでも、辛かったとしても。

烏たちは飛び方を探す。

頂の景色を見るために。

影山飛雄　俺が居ればお前は最強だ！→←あてんしょんー必ずお読み下さい

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