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Take a good look at myself. ページ9

なんで。



なんで、私は泣いているの。



――自分の心に聞いてみなよ。――



自分の、心……。



胸に手を当ててみる。



なんか、心にぽっかり穴が空いたような、そんな感じ。



――わかった?――



いや、全然。



――そっか。まあそれを考えるのも良い経験になるかもね。――



真っ白の世界に、オレンジの光が差し込んだ。



――あ、もう行かなきゃ。――



彼女は上を仰ぎ見た。



だんだん回りの光りが強くなっていく。



――楽しかった。じゃあね。――



うん。ありがとう。



私も、自分と向き合ってみる。



――あ。そうだ。



.



目が覚めた。



勿論寮のベッドの上。



窓からは朝日が入り込んでいる。



……起きるか。



掛け布団を退かし、床に降りる。



その時、彼女が最後に耳元で言った言葉が頭の中で反響した。



――由葉ちゃん。



またね。――



ベッド脇にある窓を開け、手を伸ばす。



「また、ね。」





Two Anniversary.





Thank You.

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作者名:フォンテイン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年10月16日 8時

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