【ハイキュー!! 】能ある鷹は爪を隠す＿ 01【男主】 (ページ10)

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第３話：日常と、非日常 ( 1 / 2 ) ページ10

「朝昼夜…本当にバレー漬けだな」

「ははっ、でもバレー選択したのは自分でしょ」

「野球、テニス、バスケ、バレー。……そん中でバレーしか、まともにやった事無いし」

早朝練を始めてから二日目、水曜日。午後から有る体育の為に体操着へと着替える。力の言う通り、自由選択の中でバレーを選択したのは自分で。 ( ── 正確には早朝、朝、昼、夜だな ) ( 一日の半分はボールに触ってる気がする )

「まあ、色んなスポーツをやってみようって意味で選択だと思うけど」

「…俺らみたいに部活でやってるスポーツを選択するやつ居るだろ。そいつらに馬鹿にされんのは何かヤダ」

「……」

「？なんだよ」

「Aってさ…俺らの中じゃ達観的なタイプに見えるけど、変な所で西谷や田中に似てる所有るよな」

「……そうか？」

無言でじっと見て来た力に首を傾げていれば、笑みを浮かべてそう口にした彼に益々首を傾げる。( 力が口にするって事は別に馬鹿にしてる訳じゃねえんだろうし ) ( 彼処まで賑やかではないと思うけどなあ )

「そろそろチャイム鳴るから体育館行く奴は体育館に、グラウンド行く奴はグラウンドにさっさと移動しろよー！」

「行くか」

扉から唐突に聞こえて来た大きな声に、思わずビクリと肩を震わせる。( この間から大声出すやつ、多過ぎだろ… ) 驚いたのは俺だけでは無いようで、同じような反応をした力と顔を見合わせれば、何方からとも無く行くかと歩き出した。

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【縁下視点】

「 ── 新しく一年入って来たんだけどさー…経験者だからか、これがまた生意気で」

クラスメイト達と体育館へと向かいながら、話は部活の事へ。野球部だったり、バスケ部だったりとバラバラな中でも似たような事案はあるらしい。

「ケケッ、何処も似たようなモンだべ。バレー部はどうよ？」

「何か初っ端から一年同士、喧嘩したらしくて主将(キャプテン)に＂チームメイトだって自覚するまでは部活に参加させない！＂つって、体育館から追い出されてた」

「「ぶははっ、それはやべえな！？」」

真顔のまま呆れたように呟いたAに顔を見合わせて笑うふたり。遠慮無い反応に苦笑しつつ、不意に視線を階段の方へと向ける。

その時、話に夢中で見えていないのか、階段を降りきって曲がる際に死角になっていたのか上がって来る女子生徒に降りて来た人がぶつかって ──

「わ…！？」

「「「「！！」」」」

落ち ──

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「 ── あっぶねえ」

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