【ハイキュー!! 】能ある鷹は爪を隠す＿ 01【男主】 (ページ5)

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第２話：秘密の朝 ( 1 / 5 ) ページ5

「う、オフンッ！んんっ、んっほんっ。…明日も朝練は7時からですよねーっ！？」

まるで外に聞かせるように少し大きな声でそう言った田中に、スガ先輩がそうだけどと答えながらも怪訝そうに視線を向けた。

そしてイキナリなんだよと続けられた言葉にキョドりながら、態とらしく教頭のヅラの話へと話題を逸らした田中。外からは朝5時と言う声が聞こえて、思わず肩を竦めた。

「……お前、色々下手くそだな」

「エッ」

戸締りを終えて、普段遅刻ギリギリのクセに鍵の管理を申し出た田中。何となくやろうとしている事に気付いて素直に口にすれば、心外だと言わんばかりに此方を見た彼に、本当の事だろと返した。

「バレてるんなら、しゃーねえ！Aも来るだろ？」

「……5時は流石になあ」

土日であれば問題は無いが、平日となれば学校が有るから話は変わって来る訳で。( 確かに大地先輩の言ったことは見てみたい気もするが ) ( 普段の授業に支障が出れば、ドヤされるのも事実で )

「…まあ、昼休みに寝りゃ良いか」

「！じゃあ、5時に体育館集合な！」

ぱっと笑みを浮かべた田中に肩を竦め、起きれたらなと短く返してから、また明日と分かれ道を歩き出した。

── ピーンポーン

「はーい！…ってあら、A君じゃない！夕に用事かしら？今居ないんだけど…」

「あ、いや…プリント渡しに来ただけなんです。明日が期限の奴をずっと置きっ放しだったみたいで…」

「！あの子は全くもう…！」

田中と分かれてから歩く事数十分。〝西谷〟と表札のある家のインターホンを押せば、そう時間は経たない内に姿を見せた女性。それは幼馴染の母親で。

カバンから出したファイルを差し出せば驚いたように目を見開いたユウの母親に苦笑して、お願いしますと渡した。

「態々有難うね！あ、あの子ももう直ぐ返って来ると思うからご飯食べて行かない？」

「あ、いえ…大丈夫です」

そう？と軽く首を傾げた彼の母親に誘いのお礼を告げてから、数分と無い所に在る自宅へ。家の明かりは当たり前に点いておらず、俺もまた点けることなく自分の部屋へと向かうと着替えを取ってシャワーを浴びた。

烏野 / 菅原孝支明日、早朝練するんだろー? Aも行くの ?

買い置きしていたアイスだけを食べて歯を磨くと、スマホ片手に布団へと潜り込む。それと同時に通知を告げてるスマホに画面を見ればスガ先輩の文字。( 俺以外にもバレバレじゃねーか )

櫻井 A行きます。朝5時からなんで起きれるか不安ですけど

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