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ここに来てからあまり佐久早と話してない。
というよりは話す機会がない。
そりゃプロが使う場所でプロを指導する監督やコーチ達の練習は厳しいし、疲れるに決まっている。
佐久早は慣れないメンバーに囲まれ練習を終えるとさっさとお風呂に入りご飯を済ませ部屋にこもってしまう。
せっかく可愛い彼女もいるのにメールくらいしてくれたっていいのに。
そんなことを思いながら洗濯物をまわす為に設備さるている洗濯場へ向かう廊下の途中、
見慣れた後ろ姿がわたしの視界に入る。
「あっ!さく………さ…」
思わず声をかけたが思わず声が小さくなってしまった。
まるで空気を読むように。
佐久早は知らない年上っぽい女の人といた。
どこかの漫画の世界のように、バレないように壁の後ろに隠れる。
だって!あの佐久早が!わたし以外の女の人と一緒にいるんだよ!??なんで?!
相手がなかなか美人だと普段嫉妬とかしないわたしも身構えてしまう。
2人の会話は聞こえないが、あの佐久早が!普通に喋っているだと!?え!いま笑った!?なにしてんのあのクソ潔癖!?←
洗濯物を抱えながら壁の後ろに隠れて男女をコソコソ見てるいまのわたしは完全に変態。
?「Aなにしてんねん」
「わっ…!??」
ドサッ────
タイミング悪いことに双子の片方。
性格悪い上にタイミングも悪いかよ!!!!
完全に佐久早達に見入ってしまっていたわたしは後ろから宮侑に話しかけられ驚いて洗濯物を盛大にばら撒く。
「ば、ばか…!」
侑「え?なに?…あ、佐久早やん」
ハッと後ろを振り返るとこっちに気づいている佐久早。
目が合ったが、佐久早はわたしを冷たい目で見る。
じわじわと目元が熱くなる。
なんで?なんでそんな顔で見るの?
…女の人と話してる時と全然違うじゃん。
佐久早「…おい」
「ごめん侑この洗濯物お願いしていい?」
侑「え?ええけど…ってA?」
「洗濯場に置いといて、ごめんっ」
佐久早「チッおい!」
その場に落ちている洗濯物より佐久早から離れたくて、逃げた。
佐久早が掴んだ手をふり払ってまで。
人生でこれでもかってくらい走った。
そうじゃないと涙がこぼれそうだったから。
佐久早は追いかけてはこなかった。
自覚はある。嫉妬だ。
わたしってこんなに余裕なかったっけ?
全然可愛くないじゃん。
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さくさくさく..... - 尊いです! (2月23日 16時) (レス) id: 5e58244371 (このIDを非表示/違反報告)
( ゚Д゚)ハァ? - やはり佐久早クンは尊いですネ!もし自分がハイキューの世界にいたら今頃尊死してます!wはぁもうほんとおみおみに愛されて付き合えて結婚できる世界線どこ(´・ω・`) (2023年2月14日 22時) (レス) @page31 id: 7fe40b2109 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ああああとても、、かっこいい、、え好きですこの夢小説作ってくれてありがとうございます😢 (2022年7月19日 14時) (レス) @page15 id: 2e24363b21 (このIDを非表示/違反報告)
りーしゃん。(プロフ) - ぽんさん» 冷たそうな人ほど実は優しいってやつですよね!ギャップ男子は強いです、、、 (2020年4月22日 0時) (レス) id: 9f2acf210f (このIDを非表示/違反報告)
りーしゃん。(プロフ) - ちょこちゃんさん» 佐久早くんはとってもとっても可愛いんデス!!!わたしの作品でそう思っていただけでとっても嬉しいです(;_;) (2020年4月22日 0時) (レス) id: 9f2acf210f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りーしゃん。 | 作成日時:2017年11月22日 18時