「おい」って呼ばないで【佐久早聖臣】

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私、小伊 A。現在22歳。



大学生をしながらありがたいことに今でもバレーボールに関わる仕事をしている。



今日の試合会場に向かいながら相手チームの分析をもう一度入念にチェックする。

バスに揺られながらだと酔いそう……。



？「着いたっ」

？「この人のテンション0か100しか無いんか！」


会場が見えるまでイヤホンつけて静かに寝てたらそう突っ込みたくもなるよね。

寝てたよね？なんで会場近くなったのわかったの？怖。



────カメイアリーナ仙台



控え室にいる選手達を呼びに行こうとすると、

廊下はなにやらワイワイとしていた。



「ハァ〜〜なに騒いでるのやめなさい」

侑「よかったあA来てくれて…もうこれ収拾つかへんて…」



そう、私は今MSBYブラックジャッカルというチームのアナリストをさせてもらっている。

テンション0.100%の正体は高校時代全国5本指のエース木兎光太郎さん。

相変わらず性悪の双子の片割れもいる。

大好きな影山くんの相棒でありライバルだった烏野高校の小さな巨人、日向翔陽くんも。




ガラッと扉が開き、出てきたのは……




佐久早「おい…そっちのチーム


全員インフルの予防接種は済んでるんだろうな…」








私と同じブラックジャッカルのチームメイトであり、









牛島「ああ、そういや佐久早この間週刊誌に載っていたが交際している相手にプロポーズしたらしいな」

「っ？！！///」

佐久早「ちょっ？！！なんで今言うんだよ若利くん！！」

牛島「？今度会ったら言おうと思ってたおめでとう」

佐久早「………どうも」

侑「ヒューヒューいいねえ臣くん！」

佐久早「うるせえ見んじゃねえ


……………おい、……Aもう行くぞ」









最近やっと名前で呼んでくれるようになった、









「ふふっ、おいって呼んでいいんだよ？」

佐久早「……会場内ではちゃんとマスクしろよ」









クソ潔癖ネガティブ目付き悪い旦那さんです。





＊END＊

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