【HQ】排球部系恋愛【短編集】

■鈍感で素直-木兎光太郎 ページ14

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「こーのーはー…………」

「なにそんなゲッソリしてんの？また木兎か？」

「そーなんだよー…………。」

「この前言ってた『作戦』ってやつは？」

「それなんだけどね、聞いてよ！！」



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「ねー、木兎」

「ん？どーした？」

「木兎ってさ、好きな人……とかいないの？」



ホントはここでちょっと意識させるつもりだった！！だがしかし！！！



「んー……あかーーし！！」

「あぁ、赤葦ね……お似合いだと思う……って違うわ！！」



ナチュラルすぎて一瞬納得してしまったが違う。
……いや、でも木兎がソッチの趣味の人だったとしたら赤葦が好きだとしても問題ないだろう。
いや、問題はあるけども。



「ああああああああああああああ……
寝れないいいいいいいい！！！！」





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「ってわけなんだよ、木葉〜」

「お前ら両方馬鹿かよ」

「馬鹿なのは木兎だけでしょ？」

「いや、お前も馬鹿。つーかどっちも鈍感。ムカつく。」

「いやなんで！？」



ツッコミを入れる私をよそに木葉は「おーい」と赤葦を呼ぶ。
ちょっとだるそうで仕方なさそうに
なんですか、と寄ってくる赤葦。



「どうしたんですか」

「よし、赤葦耳かせ」




そう言って赤葦の耳に顔を近づける木葉。
ゴニョゴニョと何かを伝えたあと、赤葦は真顔でグッと親指を立てた。




「な、なに企んでるの」

「なーんも」

「あかあしぃ……」

「何にも」

「この裏切り者めえええええ！！」

「……別に裏切ってないですけど」

「……赤葦大嫌いじゃない」

「違うのかよ」



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