【ハイキュー！！】女を捨てた少女[黒尾鉄朗]

GIRL013 ページ15

彩芽「いただきまーす！」





元気の良い声を響かせ、オムライスを夢中で頬張る彩芽



そんな彩芽を見ると、とても元気をもらえる





A「彩芽、頬張り過ぎてリスみたいになってる(笑)」




彩芽「だっておいしーんだもん！」




A「今日は、彩芽も手伝ってくれたもんね」




彩芽「？おねえちゃんどーしたの？」




A「ううん、何でもないよ」





私の不安が表情に出ていたらしく、心配そうに私の顔を覗きこむ彩芽



正直言えば、この生活は決して苦労がない訳じゃない



でも私は、彩芽には決してこの辛さを味合わせたくないから、私１人で頑張るしかないの





A「…彩芽、おねえちゃん学校で部活に誘われたんだ


　 だからね、今よりも帰るのが遅くなちゃうの、ごめんね」




彩芽「うん、いーよ


　 彩芽はおうちでおるすばんしてる！」




A「ごめんね彩芽、ありがとう


　 土曜日と日曜日は、いっぱい遊ぼうね」





彩芽は、いつも私が帰るのを１人で待っている



本当はちゃんとした施設に預かってもらいたかったけど、生憎、この家にそんなお金などない



私と彩芽の学費は、おばあちゃんの遺産から払っている



でもその遺産も、少し気を抜けばすぐになくなってしまう



毎週月曜日から金曜日まで、彩芽には内緒でバイトをしている



大したお金にはならないけど、おばあちゃんの遺産だけで生きていけるほどこの世界は甘くない

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