黒尾鉄朗×ヴァンプ ５ ページ10
*
再び「嫌だ」を言う前に、鉄朗の唇が私の口を塞いだ。
体育倉庫での無理矢理のものとは違う、優しい、包み込むようなキス。
しばらくして唇が離れると、鉄朗は私の上から降りて言った。
黒尾「...悪ィ....」
「鉄朗...? 何で、こんな」
黒尾「――お前が!!」
突然の大声に、私はビクッと萎縮する。
でも、彼はすぐにいつもの口調に戻して話を続けた。
黒尾「....お前が、他の男に触られて、汚されて...よ。
そんで、それがお前の夢になんか出てきたりするのは嫌なんだよ、俺も」
「...だから、なんで」
黒尾「..これはお前次第だけど....
知らねーヤツにされてる夢より、俺にされてる夢のほうが、マシ...だろ。多分」
「ぁ...」
さっきのキスは、見知らぬ男に汚された私への――いわゆる、慰め。
「...あり、がと。鉄朗、私、その...」
黒尾「もう暗ぇし、送ってく。嫌でもちゃんと言うんだぞ、おばさんに」
分かってる。
でも、それより優先すべきことがあるんだ。今の私には。
「鉄朗ッ！」
黒尾「うおッ!?な、なんだよ急に...」
今度は私が大声を出したので、鉄朗も驚いたらしい。
「私...ずっと思ってて、言えなかったんだけど...好き、です」
鉄朗のこと、という声は掠れて上手く言えなかった。
その鉄朗はといえば、さっきの大声よりも驚いた表情で目を見開いている。
「知らないヤツに...よごされて、汚い私だけど....この気持ちは、変わらない。
だって、私が私であることに、変わりなんてないんだから........でしょ？」
黒尾「......」
鉄朗は、黙ってこちらを見据えている。
やっぱり、嫌だったよね。私なんて。
「....ごめんね、帰るっ....どうせ近いんだから、送んなくていいよ。あと、」
これからも友達でいて――
その言葉を言う前に、再び口を塞がれた。
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きゃぱしち(プロフ) - りぃふ＠キャー、オイカワサーンさん» こちらこそよろしくお願いします！体、お大事に(*^_^*) (2015年4月10日 19時) (
レス) id: dab4615d7f (このIDを非表示/違反報告)
りぃふ＠キャー、オイカワサーン(プロフ) - きゃぱしちさん» 本当ですか…!!うわわわわ、ありがとうございます！忙しくはないんですが、私も返信とかできないと思うので大丈夫ですよ＾＾今日はたまたま体調不良だったので((照 もう治りましたけどねｗｗではでは!!これからもよろしくお願いします(°∀°) (2015年4月10日 16時) (レス) id: 1a948ab40c (このIDを非表示/違反報告)
きゃぱしち(プロフ) - りぃふ＠キャー、オイカワサーンさん» ありがとうございます！私もまだマイページとか作りたてで仕組み?がよく分かってないのですが、友達になってくださるのなら大歓迎です！忙しくてあまりボードなどへの返信はできませんが...(´・ω・`) (2015年4月10日 15時) (レス) id: 821cba77ee (このIDを非表示/違反報告)
りぃふ＠キャー、オイカワサーン(プロフ) - きゃぱしちさん» お久しぶりです!!えーとですね…マイページを作ったので、『お気に入り作者』に入れさせてもらいました(*´∀｀)ノあの…もし良かったら、私と友達にはなってくれ…ませんよね!!知ってました、すみません!!(( (2015年4月10日 15時) (レス) id: 1a948ab40c (このIDを非表示/違反報告)
きゃぱしち(プロフ) - りぃふさん» ありがとうございます、頑張ります！ (2015年3月30日 16時) (レス) id: 821cba77ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃぱしち | 作成日時：2015年3月11日 18時
