【HQ】かきくへの愛が止まりません

かきく愛14% ページ15

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誰かに腕を掴まれたと同時にお化け屋敷から抜け出した。






「はっ…なせよ変態！！」





ばっと腕を振り払い、後ろを振り返ると唖然とした顔の影山くんがいた。


なぜいるのか知らないが、
ポカン、と口を開けた影山くんにつられて私も開いた口が塞がらない。






「な、ん……え？」

「ちょっとAっ、お前なにしてんの？」

「え、あ、国見くん…いや、なにって、……逆になに…？」






一緒に入ったのは国見くん。

出て来たのは影山くん。



どうしよう、混乱しすぎてなにがどうなってるのか分からない。

ていうかなにしてるのって、国見くん勝手にどっか行っちゃっただけじゃ…






「っ、影山くん！ごめん！へ、変態とか言っちゃった…！」

「あ…いや、大丈夫…」←かなりショック

「ねぇごめんって！！そんなあからさまにショック受けた顔しないで！？」






こんなショック受けた顔の影山くんもまた素敵なんだけども。






＊＊＊






「ね、影山くんってば…あ、ほ、ほら、アイス奢るから…っ」






影山の機嫌を損ねたと思ってるのか、必死で肩を揺するA。


…はっら立つ。





「A」

「あ、国見くん、ちょ、ちょっとだけ待って。
影山くん、ごめんね、影山くん意識戻ってきて…」

「…」イラッ






いつもしつこいくらいについてくるくせにこんな時に限って振り向きもしない。


イライラが顔に出たのか、日向が「…オコですか？」と聞いてくる。

チッと舌打ちして、Aの腕を引っ張った。






「わっ！く、国見くんっ！もうちょっと…」

「ダメ」

「な、なんで…」






影山から嫌われたくない一心で、俺の腕を離そうとするもそんな非力では到底無理。

影山と日向を置いてAの腕を引く。






「お願い！今まで築いた信頼関係を壊すわけには…！」

「信頼はされてなかったでしょ」

「いやっ、でもここで影山くんに嫌われたら…！」

「あーもー影山影山うるっせぇな」







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「……今Aとデートしてるのは俺でしょ」






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