episode6 ページ6
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弱ったなと考え込むとちょうどよくネビルが俺のコンパートメントの前をとおりすぎた。
「ネビル！蛙！この子じゃない？」
「あ！そうだよ！！ありがとうカタカナ推奨！」
俺が声をかけるとすぐさま近寄り、蛙を大事そうに抱えて自分たちのコンパートメントの方へ帰って行った。
無事にネビルの蛙も家主の所へ帰れたしほっと一息ついたのもつかの間どうやら駅に到着したらしい。
「ルトおいで」
ルトはすぐさま俺の方へよってきて大人しく籠に入った。
「お前は賢いね。本当は籠に入れたくないんだけど輸送の時にお前に何かあったら気が気じゃないんだ」
そう言って撫でてやるとゴロゴロと喉を鳴らした。
ルトを大事に自分の荷物の付近に寄せて汽車から降りる。
汽車から降りると駅には大きな声が響いた。
「よく来た！！イッチ年生こっちだぞ！ほらほらグズグズせんと！急いだ急いだ！ほら！」
めっちゃ急かすじゃんと思いながらも大きな体の彼について行く。
この大きさ巨人とのハーフか？
ボートに乗るから着いてこいとライトを持って1番前を歩き始める彼は他の1年生が話してるのを聞いたところによるとハグリッドと言うらしい。
ハグリッドがボートについて説明をしていると俺はあることに気がついた。
しまった。ボートに乗る相手がいないや。
「ねえ！一緒に乗りましょう？」
「わたしも！」
たくさんの女子に声をかけられ困った。どうせなら男子の方がいい。女子はどう考えても気まずいだろ。
弱ったなぁ。誰か助けてくれないかな。
「あーごめん。こいつ俺と乗ることになってんだよね。他当たってよ」
「え、」
急に肩を組まれそう言われた声の主に目をやるとウインクをかまされた。
女の子たちは渋々他を当たっていた。
「さっきは助けてくれてありがとう」
「どうってことないよ」
ボートに乗りながらそう話す。
「お前。スキャマンダーのとこだろ？俺ニッケル・スワップ」
「僕カタカナ推奨・スキャマンダーよろしくね。ニッケル」
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