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「なんなんだ？」
困惑した様子で俺らに問う警察達。
「ライオン、、、」
思わずジェイコブさんが指さした方を見るとまじのライオンがいた。動物園からでも逃げてきたのか？
にしても、ニューヨークは肉食動物をそのままだなんてクレイジーだ。
「ニューヨークってのは思ってたよりも面白いところだね」
「だね」
ニュートは俺たちを勢いよく掴んで姿くらましをした。
雪が降り積るセントラルパークで走っていると俺らの間をダチョウが駆け抜けて行った。
え、ほんとに動物園から出てきたの？
ニュートは察しがついたようにジェイコブさんに防具を渡した。
「これ被って」
「なんでこんなもん被るんだ、？」
「ぶつかったら君の頭蓋骨はひとたまりもないから」
「俺らと違って魔法という術がないからね。それかぶんなきゃ死ぬよ。ところでニュート次はもしかして大きなカバだったりする？」
「ああ。そうさ。大きなカバだ」
俺らの会話にまたしてもハテナを浮かべまくるジェイコブさん。
ニュートはまたトランクを持って走り出した。
そのままニュートに着いていくと大きな壁穴が空いた動物園らしきところに着いた。
ジェイコブさんはヘルメットだけじゃなくチョッキまで着せられていた。
まあ、念には念をだよね。
「大丈夫なんにも心配することないからね」
「あんたにそう言われて誰が信じる」
「どうせ苦しむなら心配するだけ損だろ？」
「わぁースーパーポジティブシンキング」
そんなに勇敢な心を持っていたのね。ジェイコブさんが可哀想だ。
園の中に入るとビックサイズのカバ基エルンペントが普通サイズのカバに近づいていた。
「盛りの時期だ。相手を探してる」
そういうとニュートは手首に薬品の匂いをつけていた。
「エルンペントはこの匂いでメロメロになる」
その余った小瓶をジェイコブさんに渡してニュートはエルンペントの前に出た。
トランクを開けて低い姿勢を保ちエルンペントの真似を始めた。
相手は一人でいいので俺はジェイコブさんの護衛も兼ねて遠くからその様子を見ていた。
「おじいちゃんのあの生態を知り尽くした上での真似はどんな動物でも同じ生き物だと認識せざるを得ない」
「え、？今おじいちゃんって」
「あ」
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