episode44 ページ44
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この名前はおじいちゃんから貰った大事な名前だから。
孫のとしての俺を知らなくてもおじいちゃんには名前で呼ばれたい。
俺のココアを飲んでいるニフラーとパースをおじいちゃんに渡した。
「カタカナ推奨って妙に魔法動物に詳しいし魔法動物飼ってるし、仕事何してるの？」
「えーっと、まだ就職してないかな、うん。ホグワーツの闇の魔術に対する防衛術の教師目指してるんだ」
そういうとおじいちゃんは驚いた顔をした。
「そっか、ホグワーツで魔法生物飼育学があるとしてもカタカナ推奨ほど知識があるのはほとんど居ないだろうね」
「え、あー。うん。でも俺はおじいちゃんが魔法動物の学者で」
「ほんと？！名前は？！」
「い、言っても分からないよ。きっとニュートが本を書いたらその本はホグワーツの教材になるさ」
「そうだといいなぁ」
危うくおじいちゃんについて深堀されるところをおじいちゃんの本の話にずらすとすんなりズレてくれた。
おじいちゃんはニフラーのネックレスに気づいたようでそれについて尋ねてきた。
「貰い物なんだ。せっかくだからニフラーにって」
「ねぇ。どうやってニフラーを世話してる？彼ら金ピカに目がないだろ」
「そうだね。でも俺のニフラーは俺のある金ピカなものは全部あげる代わりに人のものはとるなって約束してるんだ。まだ1度もニフラーはその約束を破ったことは無いよ」
「驚いた。君賢いんだね」
そう言ってニフラーに話しかけるおじいちゃんは俺が小さい頃によく見ていたおじいちゃんそのものでなんだか不思議な気がした。
「パースはなんだかんだ言って俺にすごく懐いてるけど頼りになるんだ」
「僕のピケットにそっくりだ」
おじいちゃんはそう言ってピケットを見せてくれた。
確かにおじいちゃんにべったりで離れそうもない。
おじいちゃんは突然俺にニフラーとココアカップを返したかと思うとトランクを開けて中に入ってしまった。
俺たちの話を頭いっぱいにはてなを浮かべながら聞いていたジェイコブさんでさえは？！と声を漏らした。
おじいちゃんが俺たちにトランクの中についてこいと促すので俺は慣れたようにトランクの中へ入った。
俺が先にトランクの中に入っていると下半身だけこちらに来ているジェイコブさん。
きっとお腹がつっかかって入れんだなと思い足を引っ張ると中に落ちてきた。
ジェイコブさんは中の様子に酷く驚いたようだった。
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