episode42 ページ42
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フラフラとしているジェイコブさんに座って休んでてとクイニーさんはソファに座らせた。
「彼、朝から何も食べてないの。まぁ！それは辛いわね、パン屋さんを開きたいけどお金が無いって、パンを焼けるの？！私は料理が好き！」
「心が読めるの？」
「ふふ、まぁね！でもあなた達みたいなイギリス人は苦手。訛りがあるでしょ？ついでに言うとそこの彼は心を閉ざしてるわ何も見えない」
「閉心術だよ。神経使うね。」
そういうとおじいちゃんは驚いたように俺を見た。
「俺の心読めるの？」
「まぁ！気にしないで。あなたみたいな男の人は私を見るとみんなそう思うの。さぁ！なにか食べなきゃ待ってて」
そう言ってクイニーさんがキッチンへ向かうとおじいちゃんが俺の腕を引いてコソッと聞いてきた。
「君、イギリス出身だったの？」
「え、うん。」
「ホグワーツは？」
「行ってたよ」
「寮は？」
「、スリザリンだけど」
「てか君いくつ？」
「、、、20」
質問攻めにされた、しかも今のおじいちゃんの年齢が分からないから変に嘘つけないし。
もしホグワーツに通ってる時期が被ってたら終わりだ。即バレ。
そのままおじいちゃんは俺の腕を握ったままマンションの廊下へと続く扉へ近づく。
「もしかして、こっそり逃げ出す気？」
「そうだよ。君は残る？」
そうおじいちゃんが分かりきったことを聞いてくるので眉間を皺を寄せてごめんだねと答えた。
おじいちゃんが扉に手をかけた瞬間クイニーさんが口を開いた。
「ねえ。スキャマンダーさん。ポッターさん。パイがいい？シュトゥルーデル？」
「ああ、いえ、僕はどっちでも」
「お、おれも、」
じゃあシュトゥルーデルね。と楽しそうに料理を作り出したクイニーさん。
しかしクイニーさんは料理の全てを魔法で完結させてしまった。
それ料理できるとは言わないんじゃ。
いつの間にか俺とおじいちゃん以外が席につき食べ始めようとしていた。
「ほら座ってスキャマンダーさん。毒は入ってないわ」
どうしようか悩んでいる様子で俺の目を見てきたおじいちゃんに座れと目で訴えてくるジェイコブさんに思わずため息が出る。
「ここで帰るのは人としてよくないってさ」
俺はそう言っておじいちゃんを押して席につかせた。
俺らが席につくとクイニーさんはジェイコブさんと会話しだした。
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