episode41 ページ41
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俺はため息をこぼして軽くジェイコブさんに浮遊呪文を使って二人の手助けをした。
「おぉ、これは夢か。疲れてんだな、銀行なんか行ってない。これは悪い夢だそうだろう、？」
「私にとっても悪夢よ」
そういうおばあちゃんに掴まり姿くらましを受けた。
ちなみに俺にとってもな。
そのままおばあちゃんに大人しくついて行くと彼女の自宅に着いた。
「いい？入る前に言っとくけど本当はこのアパート男子禁制なの」
「え、じゃあ俺宿とるからいいよ。」
「うん。僕と彼も彼と同じ部屋で過ごすよ」
「ダメよ」
そういうと俺の腕を掴んで去ろうとするおじいちゃんを捕まえておばあちゃんは無理やりアパートの中に入れた。
こっそり中に入り階段を登っていると、この階の住人だろうか声を上げた。
「ティナなの？」
俺らはおじいちゃんのしーっと言う声に息を潜めた。
「そうです！エスポジトさん」
「あなた一人？」
「ええ！いつだって一人ですよ」
その返しに俺はつい吹き出しそうになりおじいちゃんはおばあちゃんの顔を覗いた。
おばあちゃんの部屋に入ると日常的に魔法を使っているようで、魔法で洗濯を干していた。
「ティナ！殿方を連れてきたの？」
「紹介するわ。私の妹よ。」
おじいちゃんは部屋の窓から外を除き、気にしている様子だった。
ここが過去だとしたら恐らくあの女性はクイニーさんだろう。おばあちゃんの妹だしね。
ジェイコブさんは一目惚れだったのだろうかずっとクイニーさんを見つめていた。
クイニーさんと言えば開心術を無意識に使ってくるんだよな、俺は神経を使って閉心術を行った。
俺はおじいちゃんの近くにより小声で話しかけた。
「街で見かけたビリーウィグを気にしてるの？」
「あぁ。他の奴らも居ないかなって」
そういうとおじいちゃんは一通り辺りを見回したのか1度窓から目を逸らした。
「それで？どういう方？」
「スキャマンダーさん。重大な国際機密法を犯したの」
「犯罪者ってこと？」
犯罪者のおじいちゃんウケる。楽しそうに犯罪者という単語に口角を上げるクイニーさん。
「そう。あとポッターさんにコワルスキーさんノー・マジよ」
あぁ、そういえば俺ポッターだったね、
「ノー・マジ？！ティナどういうつもり？」
「彼具合悪いの。色々あって。スキャマンダーさんがあるものを無くして手伝わなきゃ」
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