episode38 ページ38
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何度も伝えようとするおばあちゃんに何度も水を差すなと言わんばかりの議長。
俺が事件について問うと、部外者に答える気は無いようだ。
おばあちゃんがついに折れて俺たちは地下へと向かった。
薄暗いそこでは魔法の杖認可局というところに連れていかれた。
うそ俺認可貰ってないと思うんだけど。
「杖の許可証は持ってる？外国から来たなら必要よ」
「あ何週間か、前に郵便で申請した」
「あー、んと、」
「彼も一緒に、はは」
疑いの目を向けるおばあちゃんにおじいちゃんはそう乾いた笑いを向けた。
おばあちゃんはおじいちゃんの戸籍を確認していたようで、俺は戸籍なんて多分ない。
だってここは恐らく過去だ。またはパラレルワールド。
だっておじいちゃんとおばあちゃんがよそよそしい、そして若い。
「スキャマンダーあなた赤道ギニアに行ってたの？」
「1年の調査を終えて魔法動物の本を書いてるとこ」
「駆除の仕方の本？」
「いや、殺すんじゃなく保護する必要があるってわかってもらうための本」
「幻の動物とその生息地？」
「え、」
おじいちゃんの本を題名を言うとえ、と声を漏らした。
「ごめん今のは流して」
「うん、」
そんな時向こうからゴールドスタインと呼ぶ大きな声が聞こえてきた。
おばあちゃんは咄嗟に物陰に隠れるが声の主が近づいてきてすぐに見つかってしまった。
「また、調査部の邪魔をしてきたのか？」
そう問われるとおばあちゃんは図星をつかれたのか意味ありげに口角をあげ答えなかった。
「どこにいた？」
「え？」
「どこで君達を拾った。」
とぼけるおばあちゃんに呆れ今度はおじいちゃんから聞き出そうとする。
「、僕を？」
「またセーレム救世軍を追っかけてたのか？」
「とんでもありません、」
そんな時また新たな人物が現れた。
「ようこそグレイブス長官」
「邪魔するよアバナシー」
「ご報告します。この人はスキャマンダーさんとポッターさん。彼のトランクから魔法動物が逃げ大変な騒ぎになりました。」
そうおばあちゃんが上司だろうかその人に報告すると上司はトランクの中を見せろと要求してきた。
おじいちゃんは戸惑った様子だったがいざトランクを開けるとパンがぎっしり詰まっていた。
「まさか、あのおじさんがトランク間違えたんじゃ」
上司は呆れたようで何も言わずに去ってしまった。
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